俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。

今回訪れたのは、大阪市住吉区の住吉大社です。

初詣の参拝者数が大阪ナンバーワンを誇る住吉大社。

訪れるのは初めてだという大東さん。
初詣参拝者数は大阪ナンバーワン、去年は過去最多の参拝者数を更新したという住吉大社の”よりご利益がある参拝法”を学びます!

ほかにも、参拝者が多いからこそ見られる“奇妙な光景”に、24年かけて集める!?大きさが違う“招き猫”の謎も探ります。

■全国に約2300ある住吉神社の総本社

南海なんば駅から電車で10分ほどの場所にある住吉大社は、全国に約2300ある住吉神社の総本社です。西暦211年に創建にされたという長い歴史を誇ります。

「すみよっさん」の愛称で親しまれ、初詣には150万人以上の参拝者が訪れる、大阪を代表するパワースポットです。

住吉大社に祀られているのは海の神様です。

古くから航海の安全を願う人々が訪れ、中でも有名なのが「遣唐使」です。

【大東駿介さん】「遣唐使が中国に向かうときに、住吉さんに来てお祈りしたんだ。そうか、今でこそもうこういう海を渡る技術なんか当たり前にあるけど、その当時はほんまに命がけやったわけや」

■48度の急斜面!川端康成も書いた反橋

参道を進むと見えてくるのが、約48度の急な傾斜になった反橋(そりばし)です。

【大東駿介さん】「川端康成先生の橋ですか、これ」

大阪出身の文豪・川端康成の作品にも登場するほど有名な“反橋”。この橋を渡るだけで穢れが落とされると言われています。

実は、この橋には元々階段が付いていませんでした

当時は、橋に足を引っ掛ける穴が開いていたんです。

【大東駿介さん】「でもこれ、間隔広いですよね。中途半端な優しさ…」

■海の神様を祀る

住吉大社には本殿が4つあり、上から見ると「L」の字になっています。

これは、遣唐使の船団がL字に進んでいたからと言われているのです。

住吉大社には海の表面、海の中、海の底をそれぞれ司る神々と、創建者である神功皇后が祀られています。

【権禰宜・小山手公平さん】「海の底と言うと竜宮城に例えられるように、海底資源がすごい豊富にある。そして、海の中は私たちお魚をいただきます。そういった幸です。そして海の表面は海上安全です」

【大東駿介さん】「立体的に見てそれぞれに意味がある」

そんな神を祀る4つの本殿は、日本の神社建築で最古の様式・住吉造で、大阪市で唯一の国宝建造物に指定されています。

■国宝建造物の屋根に賽銭が…!

しかし、屋根をよく見ると…。

【大東駿介さん】「え、なんか刺さってる?」

屋根にお賽銭が刺さっているのです。

【大東駿介さん】「ちょっと待ってくださいよ。もちろんここも国宝でしょ?」

【権禰宜・小山手公平さん】「屋根の部分は重要文化財なんですが…。大阪の方は『イラチ』と言いますか…せっかちでして。もう150万人が集まるってこともありまして、おそらくここから投げてこんなに刺さっておりまして」

それだけ人が集まるので、初詣には大きな「いけす」のような賽銭箱を準備するのですが、待ちきれない人が投げてしまうことも…。

【大東駿介さん】「これを機会にちょっと“イラチ”な性格直したほうがええで、年始ぐらい」

■”五大力”の石で感じる幸福の連鎖

住吉大社屈指のパワースポットが住吉大社のはじまりの場所「五所御前」。

ここには、たくさんの小石があり、中から「五」「大」「力」と書かれた石を拾ってお守りにすると5つの力(財力・体力・智力・福力・寿力)を授かり、願い事が叶うと言われているんです。

【大東駿介さん】「何このアトラクション!」

大東さんも石集めに挑戦!なんと開始1分で引き当てました。

さらに興味深いのは、願いが叶った人が新しい石に文字を追加し、前に拾った3つの石と共に返すシステムです。

【権禰宜・小山手公平さん】「今大東さんが拾われたのは、願いが叶った方の石を拾われたということです」

【大東駿介さん】「だから幸福の連鎖なんですね。人にいいものを循環させていく」

■24年かけて集める招き猫の“初辰まいり”

住吉大社の名物の一つが「初辰まいり」です。

毎月最初の辰の日(初辰の日)に参拝すると、招き猫を授与されるというもので、“初辰”と“発達”をかけています。

【権禰宜・小山手公平さん】「右と左でそれぞれ違います。左っていうのは人招き、右っていうのがお金招き。奇数月には左手、偶数月には右手の子猫さんを1体ずつ受けていただく」

小猫48体を集めると中猫に交換でき、中猫2体と小猫48体を集めると大猫に交換できますが…最終的に大猫2体を揃えるまでには最短でも24年かかります。

【大東駿介さん】「いや、住吉さんちょっとエンタメすぎないですか!」

■門前町で90年愛される卵コロッケの物語

参拝の後は門前町の名物グルメ、「洋食やろく」の玉子コロッケを味わいました。

創業から90年以上続く名店の3代目・多田喜景さんは、17歳で店を継いだという波乱万丈な経験の持ち主です。

【多田さん】「父親がちょっと早くして、急に倒れて亡くなったもんで」

高校3年生の11月に突然店を継ぐことになった忠さん。しかし、門前町の人情に支えられて今があります。

【多田さん】「『やろくで出前を取ってあげなさい』って(出前を頼んだ人の)お母さんが言うてくれたって言うんですよね。だから僕になったから離れるんじゃなく、『助けてあげなさい、食べてあげなさい』と言うてくれた。それがあるから今があると思います」

【大東駿介さん】「人として繋がっているから応援してくれたんですね」

■住吉大社から広がる地域の絆

玉子コロッケは1日かけて仕込んだ特製の卵生地にエビがのった逸品。こだわりの揚げ加減で最高の状態で提供されます。

【大東駿介さん】「はい、うまい!中クリームなんですけど、味付けも優しくて」

カレー粉を入れることで冷めてもおいしくなるよう工夫されています。

【大東駿介さん】「いまとなっては、これがこの街の顔になっているんですね」

【多田さん】「この地で商売させてもらってるので、初辰の日にはコロッケを納めさせてもらってます」

1800年の歴史を持つ住吉大社には、参拝者を魅了し続ける数々の工夫と地域の絆が息づいていました。

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年3月5日放送)

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