混乱続く中東情勢の長期化が懸念される中、私たちの生活にもじわじわと影響が広がっています。
福岡でもレギュラーガソリンの価格が大幅に値上がりしています。
◆アメリカ トランプ大統領
「勝利を早々に宣言するのは好きではない。我々は勝利した。最初の1時間で決着がついた」
トランプ大統領は現地時間の11日、イランへの軍事作戦について「我々は勝利した」と強調するとともに、「任務を完了するまで撤退しない」と語り、作戦を継続する方針を示しました。
中東情勢の先行きが見通せない中、私たちの生活に欠かせないガソリンの価格は急激に高騰しています。
◆記者リポート
「午前8時前、いつもの通勤風景が広がるなかガソリンスタンドには多くの客が集まっています」
福岡市中央区のガソリンスタンドには、12日朝も駆け込みの客が訪れていました。
◆訪れた客
「ちょっと高くなっているのでこれ以上高くならないように満タンに入れて、ギリギリセーフって感じ」
午前8時前の時点で、レギュラーガソリン1リットル当たりの会員価格は154円でした。
ところが…。
◆記者リポート
「午前8時すぎです。いま従業員が価格表示を変えているんですが154円だった赤色のところが、164円になりました。そしてまだ数字変わりますね。180円台になって180円になるんですかね。180円に変わりました」
レギュラー1リットルあたりの会員価格は154円から180円に。
わずか数分の間に26円値上がりし、スタンドにはタッチの差で間に合わなかった人の姿もありました。
◆間に合わなかった客
「すごい混んでいるという風に聞いていたので、朝早くきたが空いていて良かった」
◆記者
「大変伝えるのが心苦しいんですけど、10分前に上がったんですよ」
◆間に合わなかった客
「知らなかった、そうなんですか。ギリギリ間に合わなかった。もうしょうがないですね。残念ですけど」
消費者も気をもむ燃料価格、多くの車両を所有する運送会社はさらに深刻です。
訪ねたのは、福岡市博多区にある運送会社です。
学校給食やトイレットペーパーなどの運送を請け負っていて、私たちの生活に欠かせない物流インフラの一翼を担っています。
中東情勢の影響はここにも…。
◆ひさや運送 久原俊治 社長
「きのう夕方、(燃料を)契約している業者から、燃料高騰で値上げの案内がきた」
燃料の販売業者から届いた価格改定の案内。
今回の通知は普段と異なる点があるといいます。
◆ひさや運送 久原俊治 社長
「今まで案内が来た時には、プラス何円になるという案内だったが、今回は金額が入っていない」
書面には「詳細は担当者から別途ご案内差し上げます」との文言が。
久原さんによると、こうした通知は初めてで異例の事態だといいます。
◆ひさや運送 久原俊治 社長
「元売りとしても価格が読めない情勢なのかと読み取れる」
先の見えない燃料価格の高騰。
燃料コストがかさみ経営圧迫が予想される中、社員の生活を守るため人件費を削るわけにもいきません。
◆ひさや運送 久原俊治 社長
「(人件費と燃料費で)当然ながら板挟みですね。経営する中でどうしても必要な経費。抑さえられる分は抑えてきてるので、なんとか耐え忍んでいくしかない」
こうした中、荷主に対し運賃の値上げ交渉も行っていますが…。
◆ひさや運送 久原俊治 社長
「(価格転嫁の負担は)最終的には消費者にいくと思う。メーカーとしても輸送コストが上がると価格に反映すると思う。それが今は物価上昇という結果にもつながっている」
日本から遠く離れた中東の混乱。
燃料価格高騰は物流への影響を通じ、あらゆる物価の上昇につながりそうです。
政府は補助金支給再開、石油備蓄を放出へ
4年前のウクライナ侵攻で物価高が一気に進んだように、今回のイラン情勢もじわじわと家計に影響が出始めています。
石油情報センターによりますとレギュラーガソリンの全国平均価格は、今週160円を超えましたが、来週はさらに20円以上上がり180円を突破する可能性があるということです。
こうした中、政府は1リットル当たり170円程度に抑えるため、19日から石油の元売りに対して補助金の支給を再開すると発表しました。
店頭価格には1~2週間程度で反映される見通しです。
さらに、3月下旬以降に原油の輸入が大幅に減少するとの予想を受けて、国内の石油備蓄を16日にも放出する方針です。