人々の生活に欠かすことのできないインフラ、水道。
そんな水道の料金に値上げの影が迫ってきています。

約50万人、26万世帯が暮らしている千葉・市川市。
市内全域では4月1日から水道料金が約19%値上げされるということです。

これまで30年間、水道料金を据え置きしていた千葉県では、4月から2割ほどの値上げに。
市川市、鎌ケ谷市、浦安市の全域に加え、千葉市や船橋市など8市の一部地域が対象です。

原因は、老朽化が進む水道管への対応に加え、物価や人件費の高騰などで水道事業が赤字になる見通しになったためだといいます。

千葉県の人口の半分近く、約308万人が影響を受ける値上げ。
使用する水の量にもよりますが、例えば3人家族の場合、1カ月の水道料金が3250円から3870円と、620円の値上がりで、年間では7440円の負担増になります。

住民は「家族いるので水道代かかっちゃう、毎日入浴しているので。しかも洗濯も分量的にかさんできますし。(値上げは)いたいですよね」「しょうがないってばしょうがないとも思うんですよ。メンテナンスとか、そういうのに(費用)かかるでしょう。それもおろそかにしてほしくないし」「シャワーヘッドを替えてみて節水しようかなと思っていたこともあって、今後検討しようかな」などと話していました。

一方で、水を大量に使う飲食店。
市川市にある行列が絶えない人気ラーメン店「二九八家 いわせ」は、背脂のコクとまろやかな風味のラーメンが看板メニューです。

ラーメンづくりのあらゆる場面で水が使われていて、大量のお湯で麺をゆで、鍋いっぱいにスープが煮込まれていました。
どれほどの水道代がかかっているのでしょうか。

二九八家 いわせ・岩瀬良店長:
(使う水の量は)1日大体5600リットルくらい。月11万円くらいなので、2万円くらい上がるかな。

下水道料金と合わせ、2カ月で22万円以上かかるラーメン屋さんにとっては、2割の値上げは大きな痛手。

岩瀬店長は「節水できるところは節水したいが、やれることも限られてしまうので、なるべく(メニューの)値上げはしたくないが、そういうときが来るかもしれません」と話します。

また、クリーニング店でも、「水の値上げはちょっと痛い。経済的にね、ちょっと心配。シャツなど水洗いがすごく大事。節約しようと思ってできるものではない。プライベートの水は減らせるけど、仕事の水は減らせない」といった声が聞かれました。

千葉県以外の地域でも広がっています。

埼玉・新座市では4月から、神奈川・開成町では10月から、それぞれ2割程度値上げするといいます。

千葉県では物価高騰対策として、一般家庭を対象に7月から10月までの水道料金を20%軽減する議論が進められています。