長野県内も南海トラフ地震など大規模災害への備えが必要です。県と信州大学は、約80年前に諏訪地域で大きな被害が出た昭和東南海地震のデジタルアーカイブを公開しました。防災教育などに役立ててほしいとしています。

「音はガラスの割れる音だけはした、外から。そうしたら校舎の潰れる音がして」

年配の男性が語るのは、1944(昭和19)年の昭和東南海地震の発生時の様子です。

南海トラフ地震と同じ震源域で発生し、東海地方を中心に全国で死者約1200人、家屋の被害は5万棟以上に。

県内でも諏訪市で全壊12棟、半壊47棟など建物被害が相次ぎました。

「それで、私どもはここだからね、諏訪湖越しに。このでかい建物が潰れてね、土煙がダーンと上がるのを見て」

県と信州大学が11日から公開を始めたのが、昭和東南海地震の記録や証言を集めたデジタルアーカイブです。

信州大学が中心となり、数年前から諏訪地域の4市町村で調査や資料集めを行い、体験者のインタビューの他、関係する写真、資料など約600点を集めました。

信大防災教育研究センター・広内大助教授:
「その時、どういうことを一番に考えて行動したのかが詳しく伝わってくる。語り部が被災地で話してくれるのと同じ」

信州大学は、2014年の神城断層地震や、2019年の台風19号災害でもデジタルアーカイブを公開していて、防災教育や地域での防災・減災に関わる取り組みで役立ててほしいとしています。

信大防災教育研究センター・広内大助教授:
「確実に風化していく中で、情報をきちんと残すのは学術的にも地域のためにも重要。資料として残すだけじゃなくて、地域の方にも改めて知っていただきながら今後、自分たちの活動に生かすことが極めて重要」

長野放送
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