生きる希望をという意味を込め名付けられたアカウミガメの「リブ」

島根・隠岐の島町で保護されたアカウミガメ。
環境の整った施設で大けがをした右足の治療などにあたるため、兵庫・神戸市の水族館に一旦引っ越しした。

命をつないだ島民との再会までしばしのお別れ。

見学に訪れた子どもたちに囲まれているのは、隠岐の島町の海岸で保護されたメスのアカウミガメ。

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生きる希望をという意味を込め、「リブ」と名付けられている。

リブは8月末、隠岐の島町の西郷港近くにある海岸で網に絡まった状態で見つかり、地元の人たちに保護された。

けがによって壊死した右の前足を失うなど衰弱していたが、住民たちの懸命の世話の甲斐あって元気を取り戻した。

それから約1カ月。そのリブが、神戸市にある須磨海浜水族園に一旦引っ越しすることに。

治療のために須磨海浜水族園へ 島民でお見送り

ウミガメなど飼育実績が豊富な環境で保護するため、地元・隠岐の島町が輸送費など約15万円を支援して実現した。

その移動の日。
保護から一時的に飼育していたダイビングショップで見送る会があった。

そこには地元の保育園児や小学生たちも…。

実は今回の保護がきっかけで、子どもたちが、原因となった海洋ごみなどについて学ぶ機会にもなっていた。

これまで、約200人もの住民がリブの元を訪れ、元気になるように励ましたり、ウミガメの生態などについても学習した。

元気になって再び隠岐に戻ってほしい、そんな願いを込め手紙を「玉手箱」に入れて水族園のスタッフに託した。

須磨海浜水族園・馬場宏冶さん:
いろいろな方が協力してリブの命をリレーのようにつないでくれました。水族園で頑張ってリハビリをしてもらいながら、やがていつか暖かい時期に、隠岐の島町にリブを戻しに来たいと思います

最初に発見した高梨蒼大くん:
リブを隠岐で放したら、卵を産んで、また新しいウミガメが来てほしい

車に乗せて運ぶため、水槽から一旦出されたリブ。
失った右足の部分が痛々しく見える。

それでも大勢の島民に見送られ元気づけられながら出発。

夏の終わりに隠岐に漂着したアカウミガメのリブ。
再び、この海岸から自然に還ることを願いながら島を離れた。

リブが引っ越した須磨海浜水族園では、残った左前足を使ったりしながら、少しだけ広くなった水槽で泳ぐ姿があった。

見送る会に参加した人たち:
リブ元気で頑張ってね!

(TSKさんいん中央テレビ)