12年ぶり更新 指令センター 現場到着まで約60秒短縮へ 

鳥取県東部消防局の新しい指令センターが3月5日に報道関係者に公開された。
12年ぶりに機材やシステムが全面更新され、最新のデジタル技術を駆使することで現場到着までの時間を60秒近く短縮することを目指すとし、より迅速な消防・救急活動の実現を図るとしている。

高速デジタル網導入で通信高速化 通報場所を瞬時に特定

新システムの最大の特徴は、通信回線の大幅な改良だ。
従来のアナログ回線から大容量の光回線に切り替わり、高速デジタル網が導入された。これにより、音声だけでなく映像や位置情報などのデータも同時に送受信できるようになった。

通報が入ると、携帯電話などの位置情報から通報者の居場所を瞬時に特定。
通報内容とともに出動した隊員の端末に送信することで、現場到着までの時間を60秒近くの短縮が図れるという。

防災・気象情報などを表示するモニター
防災・気象情報などを表示するモニター
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映像通報システムで「応急処置」の指示も可能に

特に注目すべきは、新たに加わった映像通報システム。
通報者のスマートフォンを指令センターから遠隔操作し、現場の映像をリアルタイムに送信してもらう機能だ。

このシステムで指令センターが迅速に現場の状況を把握、救急隊到着までの応急処置の指示を出すことも可能になる。
映像による情報共有により、従来の音声のみの通報では伝わりにくかった現場の詳細な状況を正確に把握することができる。

指令センターの端末画面
指令センターの端末画面

「多くの命を助けるチャンスが増える」 スムーズな通報と伝達

2026年4月から東部・中部・西部の3つの消防局で一斉に運用が始まる。
鳥取県東部広域行政管理組合、消防局情報指令課の森本桂課長は「スムーズな通報、スムーズな部隊への伝達ということで、現場活動がより早く行われることによって、より多くの方を助けるチャンスが増えるというふうに考えております」と期待を語った。

これで県内すべての消防局で指令センターが更新されることとなり、鳥取県全域でより迅速な消防・救急活動の実現が期待される。
12年ぶりの大規模システム更新により、住民の安全・安心がさらに向上することになりそうだ。

鳥取県東部消防局情報指令課・森本桂課長
鳥取県東部消防局情報指令課・森本桂課長
TSKさんいん中央テレビ
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