部下の女性に対する強制わいせつの罪に問われた大分県の県立高校の元校長に対し、大分地裁は9日、懲役2年執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
元校長は全面的に無罪を主張していました。
この裁判では大分県の県立高校に勤務していた60代の元校長の男が強制わいせつの罪に問われています。
起訴状などによりますと元校長は2023年4月、職場の歓迎会の後、大分市の路上で当時23歳だった部下の女性職員に対し、両腕をつかむ暴行を加え、服の上から胸を数回揉んだとされています。
大分地裁で2025年10月に開かれた初公判で元校長は「そういった行為は一切行っていない」と起訴内容を全面的に否認しました。
検察側は冒頭陳述で、元校長は歓迎会のあと、吐き気を催した女性に対し「教頭の車に乗って帰宅することを提案し、女性の自宅近くで2人で車を降り、居酒屋への入店を誘った」と説明。
「女性が『やっぱり気分が悪いので帰ります』と告げて店の外に出たところ、後を追って犯行に及んだ」と主張しました。
一方、弁護側は「元校長は家に帰るところを見届けただけで犯行に及んでいない。女性は酩酊状態で供述は信用性に欠ける」として無罪を訴えていました。
9日の判決公判で大分地裁の辛島靖崇裁判長は「被害者の供述の信用性は高い」としたうえで、「被告人は不合理な弁解に終始するなど反省の情は皆無、被害者の状態を認識しながら犯行に及んだ意思決定は強い非難に値する」と指摘。
一方で「依願退職している」などとして懲役2年執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
弁護側は即日控訴しています。