障害がある子供の発達を支援しようと岡山市で療育サービスを提供する施設を取材しました。

岡山市南区の「はぴくる・Kids」。障害や発達が気になる子どもを対象に日常生活で必要なスキルを身に着け将来、自立できるよう支援する施設で、0歳から18歳までが通っています。

2月のオープンから2週間で予約枠が埋まり、現在は時間帯によっては空きがある日もあるといった状況です。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「小学生になるが預け先がなくて探している人が多い2歳、3歳で発達検査を受けて子供の発達が気になるということで相談を受けることも多い」

(報告:佐藤理子アナウンサー)
「はぴくるの特徴は最大2時間マンツーマンで療育を受けられること。一人一人の子供に合わせてサポートを行っている。」

この施設が主に提供するプログラムは運動療育と学習療育の2つです。運動療育では、器具や遊びを通じて体の大きな動きを身に着けたり体幹を鍛えたりします。脳が刺激されることで人と関わりながら生きる力などを養います。

一方、学習療育では、右と左の脳をバランスよく使えるように一人一人の成長に合わせたトレーニングを行います。時間は30分から1時間で保護者との面談と発達診断書を基に支援計画を作り保育士など資格を持った職員が対応しています。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「今集団生活が苦手な子供が増えているのでまずは先生と一対一の関係を築いてそこから少しずつ集団生活・集団療育に混ざっていくことを目指している」

「壁をつたって歩きます。上手。上手」

施設に通う小寺結心ちゃん、3歳。生まれつき弱視で視力は光や、色の明暗を判別できる程度だと言います。プログラムでは指先の感覚を養って物を認識する練習をしています。

「四角はどれかな?中の方までよく触ってごらん。当たった!すごい!できた!」

その様子をじっと見守る母親の真希栄さん。岡山県内の盲学校には未就学児を受け入れる幼稚部がなく、療育施設を探すのは難しかったといいます。

(保護者)
「受け入れてくれる所が少なかった。広島は(幼稚部が)あるらしく、幼稚部の時に色々経験しているみたいだが視力に特化した教育が得られないのが痛い」
「療育で小学生になる前までの伸ばせる部分を色々と体験させてあげたい。」

施設を運営する天野さんは療育のニーズの高まりを感じる一方で、その受け皿は十分ではないと言います。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「エリアにもよるがまだまだ施設としては足りない印象が個人としてある。どこでもできるということではないという施設の問題が一つある。人手もまだまだ足りてない保育士など専門の資格を持った人が必要でハードルはたくさんある」


天野さんが施設をオープンさせたきっかけは長男が発達障害の診断を受けたことでした。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「最初は受け止められない部分もあったが、他の療育施設にお世話になることがあり色々と勉強させてもらい気付かされることもありこれはすごく大事なことだと思って立ち上げた」

長男も施設に通っていて言語聴覚士の資格を持つ職員に支援を受け発音が苦手な言葉がスムーズに話せるようにトレーニングに励んでいます。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「この子たちに通わせるならこんな施設がいいなみたいな。一人の先生という立場もあり一人の保護者としての目線も踏まえて施設づくりをしている」

元々天野さんは俳優として劇団も運営していて地域の小学校では毎年、学芸会に向けて子どもたちに演技を教えています。中には療育が必要な子どもも含まれ、施設の運営とは別の形で支援に関わっています。

(ハピクル・キッズ 天野貴彰さん)
「大人になって(療育を)やるよりは小さい頃からコツコツとトレーニングをする方が成長が早い。将来的には一般社会で他の人と共存していかなければいけない。親がいなくても自立した大人になれるようになってくれるといい」

はぴくるは岡山市内で2つの施設を運営していて今年の春には中区に3校目が開校する予定です。

岡山放送
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