時速380キロの世界を初体験。
JR東日本が開発を進めている、次世代新幹線の試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」。
その走行試験が報道陣に公開され、記者が乗り心地を体験した。

この記事の画像(10枚)

2020年10月27日午後11時すぎ、JR仙台駅に次世代新幹線の試験車両「ALFA-X」が入ってきた。

記者リポート:
私の後ろにあるのがALFA-Xです。特徴はこの長い鼻です。その乗り心地を、今から体験してきたいと思います

先端部分の長さは22メートル。トンネルに入る時の空気抵抗を少なくする。
今回の走行試験は、仙台駅と盛岡駅の間で行われた。

徐々にスピードを上げていく。
そして、岩手県の一関市付近で時速380キロに到達。

記者リポート
今、速度が380キロを越しました。これは、「はやぶさ」の最高速度を60キロほど上回る速度です。かなり速いんですけども、音や圧力をほとんど感じません。私の目の前にあるお茶を見てみても分かりますが、それほど揺れていないのが分かると思います

JR東日本では最高時速360キロでの営業を目標にしていて、試験では400キロに達したこともあるという。

JR東日本研究開発センター 浅野浩二 所長
時速360キロでも、320キロの乗り心地と同等か、それ以上を目指す

JR東日本では今後も騒音や耐久性などの試験を続け、北海道新幹線の札幌延伸が予定される2031年春までに導入したい考え。

(仙台放送)

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。