だんだんと暖かくなってきましたが、そこで気になるのが「春本番はいつ?」ということ。
「春が来た」と思っても、実際には寒暖差が大きく春本番がいつなのか分からないことも。
実は、毎日見ている天気予報から「春本番のサイン」が分かるのだそう。
『サン!シャイン』天達武史気象予報士が解説しました。

1.南の海に〇〇ができたら春

1つ目は「衛星画像から分かる春のサイン」。

この記事の画像(13枚)

天達武史気象予報士:
衛星画像の雲を見ると春本番が近いかどうか分かるんです。
谷原さん、どこを見ると春が近いのか分かりますか?

谷原章介キャスター:
下(南)の方の…台風にまでは発達しないんですけど、だいぶ熱帯低気圧が発達してきている?

天達武史気象予報士:
谷原さん、大正解です。
真冬の間はあまりこのあたり(南の海)には雲がないんですけど、これは台風の卵ができ始めているということで…これができると「熱帯の春」。そして北側には夏を演出してくれる太平洋高気圧があるわけなんですね。
ここで台風の卵が少しでもできると、ググっと太平洋高気圧が北に上がってくるんですよ。ということは「日本列島も少し気温が上がり始めるサイン」だということなので、衛星画像では、ちょっと日本の南の方に注目していただけるといいんじゃないかなと思います。

2.日本海から〇〇が消えたら春

2つ目の「衛星画像から分かる春のサイン」。

天達武史気象予報士:
こちらの雲の画像、左側が冬(2026年1月8日)、右側が春(2025年3月21日)なんですけれども、この違いは何でしょう?神田さん、分かりますか?日本海に注目してみてください。

神田愛花氏:
雲の量が全然違いますよね?右の3月の画像の方が、(雲が)ない?

天達武史気象予報士:
そうなんです。左側(冬)はびっしりと雲が広がっていますよね。春になると日本海の筋状の雲がなくなります。これが春のサインです。なぜ、こんなことが起きているのかというと…。

「冬」の状態
「冬」の状態

まず冬の間は、北極の方に“寒気製造工場”があります。ここに(大陸の方に)いっぱい寒気が流れ込んでくるわけですね。その寒気がどんどん日本にたくさんやってくるんですけれども、この寒気というのは上空-30℃ぐらいあります。でも-30℃でも日本海は凍っていないですよね。ということは日本海はどういう状態かというと、上空は-30℃ですから湯気がどんどん出てくる露天風呂状態です。冬の間、日本海が露天風呂になってどんどん水蒸気が立ち上がりますので、これで筋状の雲が発生して、日本海では大雪になる。

寒気がなくなり温度差がなくなった「春」の状態
寒気がなくなり温度差がなくなった「春」の状態

春になるとこの寒気の固まりがだんだん在庫切れになってなくなっていくんですね。温度差がなくなると、雲が減ります。これがまさに春のサインということになります。

3.週間予報から分かる「春のサイン」

週間予報からも「春のサイン」が分かるそうです。
例えば…2025年の東京の最高気温で比較してみます。

〈冬〉2025年1月8日時点の天気予報 最高気温 1月8日(水)~14日(火)
水【11℃】 木【12℃】 金【9 ℃】 土【9℃】 日【8℃ 】 月【12 ℃】 火【12℃】

〈春〉2025年3 月28日時点の天気予報 最高気温 3月28日(金)~4月3日(木)
金【24℃ 】 土【10℃】 日【15℃】 月【14℃】 火【13℃】 水【14℃】 木【18℃】

天達武史気象予報士:
当然、冬の方が気温は低いんですけれども、これを見ると冬と春で気温の傾向が変わってきているのが分かります。カズさんどうですか?

SPキャスター・カズレーザー氏:
3日以上は寒い日が続かない「三寒四温」みたいな…?

天達武史気象予報士:
はい。春の場合、24℃の次の日が10℃になって、また暖かくなってまた寒くなる。春になると日々の寒暖差が非常に大きくなる、これが特徴です。いきなり暖かくなるわけじゃないんです。場合によって雪が降ったりもします。

さらに、新潟と東京の天気で見ると…。

天達武史気象予報士:
冬はもうはっきり言って、「新潟は雪、東京晴れ」。天気予報を見なくても分かります。春になると、新潟は週間予報で何が変わってくるでしょうか?川合さん?

川合俊一氏:
くもりの方が多くなってくる?

天達武史気象予報士:
そうですね、曇りや雨が増えてきて、晴れも多くなってくる。つまり週間予報を見て「春に三日の晴れなし」が現れたら、それはもう春がそろそろ近いよというサインなんですね。

「西高東低」冬型の気圧配置が“固定”
「西高東低」冬型の気圧配置が“固定”

冬の間はよく言われる「西高東低」の冬型の気圧配置なんですけれども、冬型の気圧配置は偏西風っていう強い風がだいぶ南に下がっているので、“固定”されてしまう。

春が近づき偏西風が北に上がると…毎日天気が変わる形に
春が近づき偏西風が北に上がると…毎日天気が変わる形に

春が近づくとどうなっていくのかというと、この偏西風が上(北)にぐっと上がります。
そうすると、高気圧低気圧がどうなっていくのかというと…、「高気圧で晴れて、低気圧で雨降って、高気圧で晴れて、低気圧で雨降って…」と繰り返されて…毎日天気が変わります。

みなさん、いかがでしたか?
春はいつ来るのか…毎日の天気予報や衛星画像にぜひ注目して、春を探してみてください。

(『サン!シャイン』2026年3月6日放送より)