いわゆる「悪質商法」による被害の相談が香川県内で急増しています。坂出市の高齢者が住む家に訪問し、不要な工事契約を結ばせ、現金をだまし取ったとして、無職の47歳の男が3月4日に逮捕されました。
配線に黒いビニールテープを巻いただけ。不要な工事契約を結ばせ、現金をだまし取る、いわゆる「悪質商法」の手口です。詐欺などの疑いで逮捕されたのは、住所不定、無職の中上幸男容疑者(47)です。
警察によりますと、中上容疑者は2025年10月、坂出市に住む80代の女性の住宅を訪問し、「配線補修をしなければ出火する恐れがある」と嘘を言い、工事代金として現金6000円をだまし取った疑いです。
取り調べに対して中上容疑者は「だましたつもりはない」と詐欺の容疑について否認しているということです。
香川県内ではこうした「悪質商法」による被害の相談が増えていると言います。
(香川県警生活安全捜査課 真柴一朗次長)
「業者が突然家にやってきて、無料で点検します、屋根瓦が壊れていますと近づいてきたり、不用品を買い取りますという形で突然家に訪問してくるというのが手口」
消費者をだまして不当に契約させる「悪質商法」。香川県内で2025年の1年間に認知された「悪質商法」が疑われる被害の相談件数は201件で、このうち約8割を訪問販売の相談が占めています。
(香川県警生活安全捜査課 真柴一朗次長)
「相談件数の半数以上が65歳以上の高齢者。専門的な知識がないとそれが嘘かどうかが判断できないのでだまされるケースも」
県内で2025年、悪質商法による検挙は8件で、被害総額は約2180万円と前の年の約140万円を大きく上回りました。分電盤の工事を装った訪問販売など、「匿名・流動型犯罪グループ」、「トクリュウ」の活動が活発化していることが被害急増の背景にあるとみられています。
(香川県警生活安全捜査課 真柴一朗次長)
「(トクリュウが)業者を装って自宅に来て、家の中を確認して強盗の下見にしているというケースも全国的にある。不審な点があれば、親族、警察に相談してほしい」
警察は、業者が突然、自宅に訪問しても安易に入れず、その場で契約しないよう注意を呼びかけています。