地域の魅力発信の拠点づくりです。長野市東鶴賀に3月1日、古民家を改装したゲストハウスがオープンしました。手がけたのは信州大学を卒業した20代の女性2人。旅行者と住民の交流の場になればと奮闘しています。
■築80年ほどの古民家を改装
どこか懐かしさのある部屋。
伝統的な庭園。
長野市東鶴賀に3月1日オープンした「Guest House hopin.」です。
手がけたのは愛知県名古屋市出身の村上さくらさん(27)と、茨城県つくば市出身の南雲青葉さん(27)の2人です。
Guest House hopin.・南雲青葉さん:
「(壁を)抜いている部分がかわいくてそのまま生かして残しています。ここの壁は全体的に珪藻土で自分たちで内装を仕上げました。ここのスペースはお気に入りの本とか、かわいい雑貨を置いてお気に入りのスペースです。まっすぐ行ったところは昔からずっとある窓、晴れた日はすごくきれいな光が入って」
空き家だった築80年ほどの古民家を改装しました。
洗面所のタイルや、彫刻を施した欄間などはそのまま残すなど昔と今が融合する「レトロモダン」なデザインです。
Guest House hopin.・村上さくらさん:
「(客室は)元々は畳だったんですけどフローリングに替えたりとか、ここは元々、床の間だったんですけど、そのまま柱を残して、部屋の雰囲気を出したり、空間もゆったりとっているので、ゆっくり過ごしていただける部屋になっていると思う」
客室は6人が泊まれる相部屋、女性専用の相部屋、大小2つの個室を用意。
ワークスペースも設けています。
■信大卒の27歳女性2人の挑戦
1月―。
オープンまで2カ月に迫ったこの日、2人は準備に追われていました。
県外出身の2人がなぜ、長野市にゲストハウスを?
村上さくらさん:
「ゲストハウスに初めて行ったとき、地域の人や新しいゲストさんと出会って、そこの交流がすごく楽しかったので、ゲストハウスやりたいなと思って」
2人の出会いは信州大学。同じ部活に入ったことをきっかけに仲良くなりました。
キャンパスライフを楽しむ中、2020年、4年生の時に「コロナ禍」に。
遠出の旅行などが制限される中、近場で安く泊まれると、県内のゲストハウスを訪れる機会が増えました。
そこで魅力にはまった2人。卒業後、それぞれ岐阜と福島の会社に就職しましたが、月に1度は2人で県内のゲストハウス巡りを続けました。
■人生を変えた諏訪での出会い
そして、2022年、諏訪市で衝撃を受ける出来事が。
村上さくらさん:
「ギターを教えてくれるおじさんがいて、そこからギターを始めたりとか、すごくきっかけになる一日だった」
南雲青葉さん:
「スタッフさんたちがグループ同士をうまくつないで、会ったことない人とこんなに話せるんだ、みたいな、知らない世界を教えてもらえたのが面白かったなと思って」
「あの体験を他の旅行者にも味わってほしい」。
そう考えた2人は2024年、会社を辞め、自らゲストハウスを開くことを決意しました。
■古き良き“ディープな街”
どこでオープンするか。大学時代によく訪れていた長野市で物件探しを始め、巡り合ったのが東鶴賀の古民家です。
2人は古民家だけでなく周辺の街の様子や地域住民のことも好きになっていきました。
村上さくらさん:
「古き良き、ディープな感じなんですけど、いったん入ってみれば温かく迎えてくれる人が多くて、それが楽しくて、この街が好きです」
南雲青葉さん:
「温かい人たちがたくさんいて、改装とかも見に来てくれたり、手伝ってくれたのもすごく温かくて、これからもこの街を盛り上げていくぞって思います」
■旅行者と住民をつなぐ交流拠点
2人が目指すゲストハウスは地域の魅力発信と旅行者と住民が交流する拠点になること。
旅行者向けに近所の飲食店などを紹介するマップも手作りしました。
南雲青葉さん:
「街を歩く人が増えればうれしいなって思います。うちの宿に泊まって、私たちの大好きなお店でご飯を食べて帰ってくるという動きがあったらうれしい」
村上さくらさん:
「地域の人たちも集まってくれる場所にしたくて、旅人と地域の人がつながる場所に、ここが交流の場所になったらいいなと思います」
「Guest House hopin.」は3月1日オープン。
将来的には市内の若者向けに、期間限定で店を出すスペースも設けたいとしています。