整備方針が決まっていない九州新幹線長崎ルートについて国交省事務次官と佐賀県知事が面談。具体的内容は明らかにしなかったが「ルートの話もみっちり議論した」と事務次官は述べ、協議の前進へ意欲をにじませた。

「二人で相当踏み込んだ話をした」

佐賀県の山口知事は3月2日午後、国土交通省の水嶋智事務次官を訪ね、九州新幹線長崎ルートについて約1時間、非公開で面談した。

国交相を訪問した佐賀県の山口知事
国交相を訪問した佐賀県の山口知事
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整備方式・ルートが決まっていない九州新幹線長崎ルート「新鳥栖-武雄温泉」については、去年10月から山口知事は水嶋事務次官と面会し協議を重ねていて「フル規格で整備する場合の財政負担の課題がある」との認識では一致している。

国土交通省 水嶋事務次官
国土交通省 水嶋事務次官

面談後、水嶋事務次官は報道陣に対し「二人で相当踏み込んだ話をさせていただいた。今後、具体的に前に進めていくステップを歩んでいきたい」と述べた。

「ルートの話もみっちり議論」

水嶋事務次官は『新鳥栖-武雄温泉』間について「ルートの話もみっちり議論をさせていただいた。知事の考えと私どもの考え方と、それぞれ意見を率直に述べて議論させていただいた」と話し、次のように面談の中身について説明した。

国土交通省 水嶋智事務次官:
「山口知事が背負っているものと、我々が考えているものを、どうすり合わせていくのか。もう少し知恵が必要ということで一致したわけですけれども、ルートの問題についても相当いろいろ議論させていただいたと思っている」

「ルート絞り込んでいくプロセスを」

また水嶋事務次官は、“佐賀駅ルート”と“南側ルート”の「二つのルートを比較したということではない」とした上で次のように述べた。

国土交通省 水嶋智事務次官:
「国は佐賀駅を通るルートがベストではないかと。知事からは、佐賀県内の意見が必ずしもそれで集約されているわけではない。ルートについては、佐賀駅以外の南側のルートについても議論していく必要があるのではないかとの意見があった。私どもとしては、そういう知事の意見も踏まえて、ルートを絞り込んでいくプロセスを考えていく必要があるのではないかと思っている。その具体的な進め方については知恵を出し合う必要があると思っている」

水嶋智事務次官はさらに「ルートそのものの隔たりというよりは、どうやって意見を集約していくほうがいいのかというところに話の主眼が置かれていたのではないかなと思う」と今回の面談について述べた。

「難しい方程式…前には進んでいる」

一方、佐賀県の山口知事は水嶋事務次官との交渉について次のように述べた。

佐賀県 山口知事:
「私と水嶋次官との協議についてはフル規格が前提の議論。フル規格を国はしたい。それが、実現に向けては、新しい話であるし、解くべき課題は多いわけですけども、できるのかどうか、地元負担の問題もありますし、在来線これはJRも関係するが、ルートについてもこれから議論していく。一個一個は難しい方程式なんだけれども、議論が前に進む糸口が見えないか、ということで話をしている」

山口知事はこのように述べ「前には進んでいるかなと。きょうも二人で1時間話しましたし」と面談の手ごたえについて語った。

「早期に二人で話し合いをしたい」

国交相の水嶋事務次官は今後の協議の進め方についての考えを次のように示した。

国土交通省 水嶋智事務次官:
「もう少し(山口知事と)二人の間で調整をした上で、(長崎県やJR九州など)関係者とどういう形でコミュニケーションをとっていくのか考えていく必要あると思う」「できるだけ早期に二人で話し合いをしたいと思っている」

水嶋事務次官は、この3月中にも二人で次の話し合いをしたい意向で、国と佐賀県の交渉が進展するのか注目される。

サガテレビ
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