2023年に亡くなった作家の大江健三郎さんが執筆した未発表の小説2篇が発見されました。
東京大学大学院人文社会系研究科・阿部賢一教授:
大江氏が亡くなって新しい大江作品は読めないんだと思っていた時に本当にプレゼントというか、天から授かったものかと思います。
ほぼ完全な形で残っていたというのは今回の発見が非常に多くの読者に喜びをもたらすものと思います。
東京大学によりますと、新たに発見されたのは大江健三郎さんの未発表の小説「暗い部屋からの旅行」と「旅への試み」の2篇です。
原稿は大江さんの下宿先のおかみさんが譲り受けたとみられ、2025年11月、その女性の孫から連絡があり、筆跡鑑定などを行った結果、本人のものだと確認されました。
「暗い部屋からの旅行」は1955年執筆で現存する大江作品としては最も古く、1957年執筆の「旅への試み」は文芸誌デビューと同時期のもので、東京大学は「初期の大江作品を理解するうえで非常に重要な資料だ」としています。
いずれも、今月6日刊行の「群像」(2026年4月号)に掲載される予定です。
大江さんは東京大学在学中に作家デビューし、1958年に「飼育」で芥川賞を受賞。
その後『万延元年のフットボール』や『洪水はわが魂に及び』などを発表し、1994年には日本人として2人目となるノーベル文学賞を受賞しました。
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