今年1月の島根県東部を震源とする最大震度5強の地震の発生からまもなく2か月になります。安来市では震源近くに住む住民が地震への備えについて学ぶ防災研修会が開かれました。

中国山地の山あいにある安来市広瀬町宇波地区。
3月1日に開かれた防災研修会には住民約60人が参加しました。
研修会は地区の自主防災組織が主催。
講師に招かれた松江地方気象台の川田保地震津波防災官が、県内の地震活動や中国地方の活断層について解説しました。

松江地方気象台・川田保地震津波防災官:
「活発な地震活動というのは継続している状態ですので、引き続き注意をしていただきたい。M6クラスというのはいつどこで起きてもおかしくありません」

1月6日に発生した最大震度5強の地震は、安来市南部の「布部断層」が引き起こした可能性が指摘され、宇波地区はその真上にあたるとみられます。

今回の地震では強い揺れを感じましたが、数戸の住宅の屋根瓦が壊れたものの、大きな被害はなかったということです。

人口約160人のこの地区では、鳥取県西部地震や新潟・中越地震など大きな地震が相次いだのをきっかけに、2005年自主防災組織を設立。地区の住民全員が加わり、訓練を行うなど、行政に頼らないかたちで防災対策に取り組んでいます。

この研修会もその一環で、活断層の直上で暮らす住民として地震について知り、日頃からの備えにつなげる狙いです。

島根県東部では活断層として知られる「宍道断層」のほかにも、まだ確認されていない「未知の断層」が多く存在し、地震活動は比較的活発だと説明。活断層の真上にあたるこの地区では、家具の固定や食糧の備蓄、非常持ち出し品の準備といった日ごろの備えが特に重要だと指摘しました。

住民:
「鳥取地震からかなり時間が経って今回1月6日の大きな地震を体験しましたので、避難経路だったり、どういった行動を取るかだったりをしっかり家族を含めて話し合いたい」
「家具が倒れないようにL字金具をつけるとか、命を守るというか、リスクが低くなるということですごく参考になった」

宇波地区自主防災組織・祖田昇会長:
「安心してこの地区で住めるように、被害があってもお互い助け合うそういうところに力を入れていけるよう進めていきたい」

自主防災組織では今後も、こうした研修会などを通じて、住民の防災意識の向上を図っていきたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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