2025年に警察とJAFが合同で実施したシートベルト着用状況の調査結果が発表された。一般道における後部座席のシートベルト着用率は、全国平均が45.8%だったのに対し、新潟県は20ポイント近く上回る64.1%で全国1位となった。ただ、まだ3割強の人が着用していないという実態の裏返しでもある。シートベルト未着用で生じる危険性や着用率向上のためのポイントを取材した。
後部座席のシートベルト 未着用の危険性とは?
JAFが実施した車の衝突実験の映像。
時速55キロで走る車が前方の壁に衝突すると…シートベルトを着けていなかった後部座席の人形は前方に投げ出されるだけでなく、運転席の人形をシートごと押しつぶしてしまった。
シートベルト未着用の危険性について、JAF新潟支部の廣川尚樹さんは「自分自身のケガ、前方に飛んでいってしまって、運転手や助手席の方が巻き添えになってしまう。いずれにしても重傷になりかねないケガをしてしまう可能性がある」と指摘する。
一方で、シートベルトを着けていた人形は体が投げ出されていない。
新潟県警によると、2025年1年間で発生した車の事故で死亡した人のうち、シートベルトを着用していたのは61%にとどまっていて、ケガで済んだ人のシートベルの着用率は96%となっている。
分かりにくいバックル…“斜め座り”で確認!
ただ、3人掛けのシートではうまく着用ができないことも。
廣川さんは「面倒くさいなと思ってシートベルトをしないということは絶対避けていただきたい。よりつけやすい方法として、斜め45度に座って、その席にあるバックルを選んで、カチッと音がするまで差し込む」と斜め座りを推奨する。
これにより、対応するバックルをしっかりと確認できるという。
『シール』や『リストバンド』活用でさらに分かりやすく
さらに、より分かりやすくなる工夫としてあげられるのが、金具とバックルが対応していることを示すため、マスキングテープやシールを活用する方法だ。
「シールで目印をつけていただいて、このシートベルトの位置はここ、真ん中の席はここ。という形で、より分かりやすくなるかなと思っている」
また、リストバンドなどを使ってバックルを自立させて差し込みやすくするのも効果的だと廣川さんは話す。
“命つなぐ”シートベルト 正しい着用を呼びかけ
「シートベルトは命をつなぐ一本になるので、運転席・助手席のみならず、後部座席、全席の着用をお願いしたい」
JAFは大きな被害を防ぐため、肩のベルトは鎖骨の中央から胸骨、肋骨を通るように。腰のベルトは骨盤の左右の腰骨を押さえるように着用することを呼びかけている。
子どもがシートベルトの着用を嫌がっても安全のためにしっかりと着用することが重要だ。
