北九州市で国内最大の規模となる洋上風力発電所の営業運転が、いよいよ始まった。事業会社は、20年間売電し、3600億円の収入が見込めると試算している。
国内最大規模『洋上風力発電』稼働
2026年3月2日、営業運転を開始したのは、『北九州響灘洋上ウインドファーム』。風力や太陽光といったエネルギー関連産業の集積を目指す北九州市の事業の一環として、公募で選ばれた5社が出資した『ひびきウインドエナジー』が、総事業費約1700億円をかけて建設した。

ウクライナ侵攻などで建設資材が値上がりする中、当初見込みの事業費を維持して事業を完成させたことは、極めて大きな成功だと高く評価されている。

発電所には、直径174メートル、出力9.6メガワットの大型風車25基が据え付けられ、発電能力は、最大22万キロワットと風力発電所として国内最大となる。北九州市内の4分の1にあたる一般世帯約17万世帯分の電力を賄える規模だ。

運用開始後のメンテナンスは、風車本体をVestas社(デンマーク)が担当し、基礎は、五洋建設。その他は、『ひびきウインドエナジー』と地元企業で実施する。

北九州市は、浮体式の総合拠点づくりを検討しており、浮体係留索の製造拠点や風車の保管・組み立てヤードなどを整備し、2030年度末の稼働を想定。北九州市の武内市長は、「本格運転開始を大きなステップアップとして、これから東アジアのマーケットを創出し、洋上風力発電の製造や運搬、建設メンテナンスといった機能を持つ総合拠点化を目指す」と意気込む。
売電20年で3600億円見込み
発電した電気は、固定価格買取制度に基づき、九州電力送配電に20年間売電し、売電収入が3600億円にのぼると試算されている。

『ひびきウインドエナジー』は、「今後も再エネの開発を進め脱炭素社会づくりに貢献していきたい」と抱負を語った。
(テレビ西日本)
