いわゆる“大阪都構想”の実現に向けて3度目の住民投票を目指す大阪府の吉村知事。
制度設計について話し合う「法定協議会」の設置議案を来月上旬にも大阪府と市の両議会に提出したい考えですが維新の市議団は、慎重な姿勢を見せている。
日本維新の会代表 吉村洋文大阪府知事:大阪都構想を目指す姿こそが副首都における自治制度として最適だと考えています。
■「府議団」と「市議団」で異なる温度差
吉村知事が目指す“大阪都構想“の実現のためには都構想の制度設計を話し合う「法定協議会」の設置議案を大阪府と大阪市の議会で可決することが必要だ。
24日、吉村知事と維新の「府議団」との意見交換が行われた。
出席者によると「法定協」設置のための議案を来月6日に市議会に、9日には府議会に提出する可能性が浮上しているということだ。
大阪維新の会府議団 河崎大樹代表:(議案が出されたら)我々府議団はしっかり賛成していくということを皆様の総意としてこの場でお願いしたいと思いますがよろしいでしょうか?
府議団への説明は、35分ほどで終了した。

■「知事は信を得たと思ってるんでしょうね」維新市議団からは疑問の声も
一方、22日に行われた市議団への説明では。
日本維新の会代表 吉村洋文大阪府知事:3時間ぐらい話をしました。まだ協議中で結論出てない状況です」
大阪維新の会市議団 竹下隆幹事長:市民への説明が非常に重要になりますので。知事は信を得たと思ってるんでしょうね。私らはそこまでは言えないですわ。
「府議団」と「市議団」で異なる温度差。
「市議団」の慎重姿勢についてある維新関係者は、「一部の支持者から大阪市が大阪府に吸収されるというイメージを持たれることもあり、今、賛成するのは難しいのでは」と話す。

■大阪市議会では、他の会派から反発の声も
また大阪市議会では、他の会派から反発の声が上がっている。
公明党大阪市議団 西徳人幹事長:法定協の設置そのものも必要ないという考えは変わっておりません。都構想そのものに反対でありますので。
自民党大阪市議団 森山禎久幹事長:都構想には反対ですので。かかわらないでおこうと。
都構想をめぐる温度差は、ここへきてさらに鮮明になってきている。

■大阪ダブル選「選挙を“ハックした”みたいな感じ」元AERA編集長
元AERA編集長の浜田敬子さんは、「首長が政策を推し進めようと、恣意的に選挙の時期を決められるのは民意をゆがめることになる」と批判。
また来年4月の統一地方選と同時に都構想の住民投票を実施する場合、「民意が割れているのに、期間が短い」と指摘した。
浜田敬子さん:都構想自体、すごく賛否が分かれているものですよね。今回問われたのは民意を得ようとするやり方ですよね。
首長が自分の政策を推し進めたい時に、恣意的に選挙の時期を決められるのは、本当に横行しちゃったら、民意をかなりゆがめるものになると思っています。
今回、吉村知事や市長が選挙を“ハックした”みたいな感じではないか。
また、今後、法定協議会設置後の流れについても…
浜田敬子さん:来年4月に統一地方選挙がありますけども、そこまでに(住民投票を)持っていきたいという意向があるわけですね。それも、ものすごく期間的に短くないですか?
つまり、ここまで民意が割れているものを、もう一度、皆さんの意見を聞いて、し本当に都構想が必要なのかどうかというところで、住民投票に持っていくまでの時間としてもかなり厳しいんじゃないかなと思いますね。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年2月24日放送)

