被爆者の子や孫などが被爆者本人から受け継いだ被爆体験を語り部として話す、家族・交流証言の講話が長崎市でありました。
叔父から被爆体験を受け継いだ東京在住の女性が、初めて語り部として壇上に立ちました。
東京在住の家族証言者・中村 尚子さんです。
語るのは、爆心地から約3.3kmで被爆した叔父・馬渡郁雄さんの被爆体験です。
家族証言者 中村 尚子 さん
「道端には黒焦げになった人間が、走っている格好そのままで倒れています。人が焼け死んだ、なんとも言えない臭いが鼻をつきます。それでも自分の家族は生きていてくれと祈りながら家に急ぎました」
被爆者の平均年齢が86歳を超え高齢化が進むなか、被爆体験を被爆者の子や孫、交流を深めた知人が語り継ぐ、家族・交流証言者の育成を長崎市は進めていて、現在65人が活動しています。
中村さんは叔父の体験を広く知ってもらうことで核廃絶につながればと、1年半前に家族証言者を志しました。
語り部として人前で話すのは、今回が初めてです。
中村 尚子 さん(71)
「東京にいると平和教育の一番は東京大空襲なんです」
「だんだん日にちさえ知らない人が多くなっている。でも若者が悪いわけではなくてそれを今伝えていくことが必要」
家族・交流証言による講話は長崎市の原爆資料館で毎月2回開かれていて、無料で聞くことができます。