中道改革連合の小沢一郎元衆院議員は24日、立憲民主党と公明党の衆院議員が「中道」に合流したものの、自身も含め多くの立憲出身者が落選した衆院選を振り返り、「何をしたい政党なのか分からない。分からないのでは投票する人はいない」と述べ、野田前共同代表ら旧執行部を批判した。
自らが率いるグループの会合に出席後、取材に応じた小沢氏は、衆院選大敗後に就任した小川代表について、「小川君は良い子だし、能力があると思う」と評価した。
一方で、中道の結党経緯については「単なる票の足し算だけでやって、新党としての主張、理念が全く曖昧で分からず、国民から見放された」と分析し、野田氏ら旧執行部を「基本的な政治の哲学、理念というものが何も発信されていない。何とかファーストというなんだかどこかの政党、どこかの国か知らないが、人の真似事ではないか。それではダメだ」と厳しく批判した。
中道の結成前、当時立憲の幹事長だった安住氏から複数回報告を受けたとして、中道の党首について「君と野田君がまた出てきたら新党にならないのではないか。誰か新しい人を立てるべきだ。このままでは絶対に人気が出ない」と伝えたことも明らかにした。
小沢氏は、今後も中道に所属して活動するか問われると、「中道が今回の選挙でハッキリした通り、国民からはほとんど支持されていない。政権を担うことを考えた場合は、何らかの国民に支持される勢力を作ることが必要になってくるかもしれない」との考えを示した。
そのうえで、中道が衆院選の比例代表で約1000万票を獲得したことに触れ、「体制批判の票は大きい。それにこたえきれないというのが今日の野党だ。それにこたえる野党が出たら圧勝する」と強調した。
ただ、次の衆院選に立候補するかについて小沢氏は、「今するしないは考えていない」と述べるにとどめた。
参議院では公明と合流せずに活動する立憲が、18日に行われた首相指名選挙で中道の小川代表に投票すると決めていたことについて小沢氏は、「合併する気なんかさらさらないのではないか。ないのにどうして他党の人を指名するのか。全く矛盾したその場の体裁を繕うだけの単なる談合に過ぎない。筋道として全くおかしいと思う」と疑問を呈した。
そして、小沢氏のグループに所属し、党の方針に反して首相指名選挙で立憲の水岡代表に投票した5人の議員について、「政治家として、人間として正しいやり方であり、生き方だった」と称賛した。