「まず住環境の変化が考えられます。日本では戦後、高気密・高断熱の住宅が増えました。しかし、軒先は短くなり、窓を開け放ってくつろぐ縁側が失われた結果、通気性は損なわれました。さらに、温暖化の影響も重なって家全体の温度と湿度がチリダニが好む条件下に保たれやすくなってしまったのも理由の一つでしょう」

生体、死骸、ふんのすべてがアレルゲンに

チリダニはツメダニのように人を刺すわけではないが、増えるとどのようなリスクがあるのか。

「主な被害がアレルギーです。ダニはタンパク質を分解する酵素を持ち、敏感な人の体に入ると毒素として認識してしまうことがあります。すると、アトピーや喘息といったアレルギー症状となって現れる。チリダニは小さく、生体と死骸、ふんのすべてがアレルゲンになるのに加え、住居にいる数も多いので他のダニよりもアレルギーを発生させるリスクが高いのです」

被害を防ぐには?

では、チリダニによる被害を防ぐためにはどんな対策が有効なのだろうか。