生活情報ファイル。コロナ禍で、非接触型の買い方としてテイクアウトやデリバリーなどの需要が高まっているが、実は「自動販売機」もそのひとつ。
自動販売機というとドリンクのイメージがあるが、その枠にとらわれない変わったものが増えている。

売上げは「想像の10倍ぐらい」

まず最初の自動販売機は「松島海岸レストハウス」内の、遊覧船の乗り場として多くの観光客が集まる場所にある。

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梅島アナウンサー:
よく見る自動販売機の中に並んでいるのは、こちらなんと、笹かまぼこなんです。ちょっと実際に買ってみたいと思います。出てきました、笹かまぼこ。冷えていますね。こういう感じで出てくるんですね。

なんとこちらでは、宮城名物の「笹かまぼこ」が買える。この画期的な自動販売機を設置したのは、塩釜市で笹かまを製造・販売する「武田の笹かまぼこ」。

梅島アナウンサー:
なんでまた、笹かまぼこを自動販売機に入れようと思ったんですか?

社長 武田武士さん:
そうですね。コロナ禍にあってですね、販売機会がかなり減ってしまったというのがまず大きく1つあります。非接触っていうのが、1つのキーワードになっていく中では、誰もいないところで自分のタイミングで買っていただけるっていうのが、ひとつのポイントかなと思ってやっています

梅島アナウンサー:
どうです?ここまでの売れ行きは。

社長 武田武士さん:
最初はどうなるかすごい不安だったんですけど、すごくお客様に支持をいただいて、私の想像の10倍ぐらいは出ているかなって感じはしますね。

梅島アナウンサー:
そんなにですか!?

実際に販売機を見たお客さんの反応は?

観光客:
初めて見ました。かわいいというか

観光客:
びっくりですね。結構お値段がお値打ちなので、買ってみたいなと思いますね

笹かまぼこは、プレーンや牛タンなど4種類の味をラインナップ。みんなでシェアできる、バラエティセットなども販売している。自動販売機らしく、当たり付きの商品まである。
工場直送の笹かまぼこなので、鮮度も抜群。

社長 武田武士さん:
非常に売れ行きが良くてお客様にも好評をいただいているので、これから台数を増やして、より多くのお客様にうちの味を味わっていただけるようにしたいかなと思っています

インド料理のスパイスを自販機で販売

続いて伺ったのは、仙台市青葉区宮町にある「インドカレーサンタプラス」。

2020年4月に店頭に設置された販売機では、なんとインド料理のスパイスを買うことができる。実際に購入してみた。

梅島アナウンサー:
出てきました。白い箱ですね。この中にセットが入っているんでしょうかね。でも、もうこの時点でかなりいい香りがしています。

箱の中には、ブレンドされた数種類のスパイスに加え、レシピも一緒に入っていた。これがあれば、お店の味を自宅で簡単に再現することができるそう。

代表 槻田繁樹さん:
もともと店内でカレーのスパイスセットを販売していたんですけれども、結構それが好評だったのもあったのと、この辺は留学生が結構多いので、小分けに販売している所って少ないものですから、自販機で販売したらおもしろいのかなと思って設置してみました

梅島アナウンサー:
お店に入るより気軽に買えるのかなって感じもしますが

代表 槻田繁樹さん:
ソーシャルディスタンスとかそういったのがいろいろある中で、結構 意外と時代にマッチしているのかなって思います

多いときだと、月に100個ほど売れるという。

売り上げがゼロが…自販機で売り上げ2倍に

続いては、石巻市の「やきとり翔輝」。
こちらでは、やきとりが買える自動販売機を、2020年7月に設置した。

梅島アナウンサー:
この自動販売機、よく見ると手作り感がありますよね

代表 草野雄太さん:
これ実は、自動販売機風の手動販売機なんです

この販売機はなんと手作り。下に冷蔵庫、上に保温器を組み合わせ、常連客である工務店店主と一緒に作成したそう。
購入するときはお金を入れ、手動で扉を開けて商品を取り出す。

梅島アナウンサー:
いただきます。お肉柔らかい

代表 草野雄太さん:
中でちょっと低温調理状態になるので、硬くならないようにちょっとゆるめに焼いているんですよ

梅島アナウンサー:
だから時間が経っても柔らかいまま、おいしさをキープできるんですね

コロナ禍で、売り上げがゼロの日もあったという「やきとり翔輝」。販売機を設置したことで、売り上げは2019年度の約2倍に。
今後は、石巻市内で5台を目標に販売機を増やしていく予定。

宮城県内で増えている、様々な「変わりダネ自動販売機」。今後どのようなものが登場するか、注目だ。

(仙台放送)

仙台放送
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