「ひろしま満点ママ!!」からの気になる情報。
今回は冬に発生しやすい「静電気」です。
発生のメカニズムから予防方法まで紹介します。

【村上果穂リポーター】
「冬に起こる嫌な静電気の秘密。やってきたのは、江波山気象館です。静電気ちょっと怖いけど行ってみましょう」

広島市中区の江波山気象館。
人工的に作った雲の中から台風の目の形を観察したり、秒速20メートルの風を体験することができる全国でも珍しい「お天気の博物館」で、子どもから大人まで気象の不思議を楽しく学ぶことができます。

【村上リポーター】
「入ってみましょう。こんにちは。今日はよろしくお願いします」
【広島市江波山気象館 中越 有希 さん】
「よろしくお願いします」

学芸員の中越さんに身近だけど意外と知らない、静電気のヒミツを教えてもらいました。

【村上リポーター】
「そもそも静電気とは何ですか?」
【中越さん】
「はい。私たち子供の頃に、やったものが…、見覚えないですか?」
【村上リポーター】
「あ、これ!下敷き!」

は~い!こどもの頃、下敷きを使って遊んだことありますよね?

【村上リポーター】
「(頭髪を下敷きで擦ってみて…)あれ?こない?なんかあれかな?整髪料とか…来た来た来た!おお、来てます?くっついてる(髪の毛、立ってる)?」
【中越さん】
「静電気起きた!」
【村上リポーター】
「なるほど!これが静電気!」

この現象を起こしているのは下敷きと髪の毛の中にある、プラスとマイナスの電気。
普段はバランスがとれた状態ですが、すり合わせることで偏りが生じます。
これが静電気が発生した状態。
電気が元に戻ろうとして移動するときバチっと音がしたり痛みの原因となります。

【中越さん】
「ものとものをこすったりすると、空っぽの方にくっついてきちゃって引っ張られて…」
【村上リポーター】
「へぇー。でも、下敷きで静電気が起きても痛くはないですね?」
【中越さん】
「体の中に溜まった静電気の量にもよっても違いますし、流れる時の速さとかによっても、『痛っ』てなる時もあれば、そこまでじゃない時もあるんです」

そんな静電気を機械的に作り出すと・・・

【村上リポーター】
「おお!すごいバチバチ鳴ってますよね?!」

青く光っているのが、「静電気の放電」。
これが、あの「痛み」の正体です。
そのパワーは、蛍光灯を光らせるほど!つまり静電気は本物の電気なんです。
自然界には、もっとすざましい威力をもつ静電気が存在します。
私たちもよく目にする「あれ」です!

【村上リポーター】
「おお!始まりましたね!」
【雷が体験できる装置…】
「それでは実験スタート~バチッ!!」
【村上リポーター】
「うわぁ、びっくりしました。心臓に悪い」
【中越さん】
「びっくりした(笑)!これ、雷が体験できるんですけど でも本当の雷って言ったら、これよりも、もっともっとすごいですね。雷雲の中で氷のような状態で、こすれながら上下してるんですけど…」

雲の中にたまった静電気が一気に放電したもの。
それが「雷」なんです。
このように気象と深い関わりがある静電気。
冬に発生しやすい理由もありました。

【村上リポーター】
「静電気とお天気も関係あるんですか?」
【中越さん】
「空気の中に含むことのできる水の量っていうのが、温度でずいぶん変わるんですよね。特に冬場は気温が低いですので、実質的な湿度は減ってしまったような形になって、すごく乾燥するんです。夏場はね。あの、水分が多く含まれてますので、自然に静電気も逃げていくので感じにくい」

電気は空気中に含まれる水分を伝わって外に逃げることができます。
ところが空気が冷たく乾燥した冬にはたまった電気が逃げにくくなり、静電気が発生しやすくなります。

【中越さん】
「なので、冬場のエアコンをつけた時とかは、加湿器も一緒に炊きましょうとかいうのは、そういうところがあります」

そう。
静電気は加湿器を使うと軽減することができるんです。

さて、続いては、金属製のドアノブ、皆さんは、どのように開けていますか?

【村上リポーター】
「ドアノブを触る時、どうしても『ツンツン』ってしてしまうんですよ。で、これで『バチっ』て来て、もうショックを受けるんですけど。正しいその触り方ってあるんですか?」
【中越さん】
「そうですね。1か所で触ってしまうと、どうしてもそこからバッと逃げてっちゃいますから、ガッと一気に行く!指先よりは分散するといいますか、集中で受けるか、分散して受けるかっていう話ですよね。多少痛くないっていう。勇気がない時は金属じゃないところに触ってから…、壁だったりとかですね。ゆっくり逃がしてから金属物に触ると少しは減るはずです」
【村上リポーター】
「ついつい、やっぱり痛いと思うから、なぜかちょっと指先でちょんってしがちなんですけど、それが一番間違いだったっていう結果ですね」

静電気を逃がすと言えばガソリンスタンドにもあるこちらのシート。
これには、こんな秘密が。

【中越さん】
「ガソリンってマイナス40度でガスになっちゃって、そこに例えば火花が散ると火災の原因になったりとかして、すごく危ないんですよね。なので、ガソリンを注ぐ前には、必ずパット(静電気除去シート)に素手で触って…」
【村上リポーター】
「両手の方がいいんですかね?」
【中越さん】
「少なくともガソリンを注ぐ方の手は、絶対触らなきゃいけないですけど、私はもうなんとなくですけど、常に両手で触ってます。怖いんで…」

車に乗る前のオススメテクニックがこちらです。

【中越さん】
「何かに逃がしたいので、自分の体に溜まっている電気を。なので、今の場面だったら地面しかないかなと思うので、地面に触れてから開ければパチッとならないと思うんですよ。他には、コンクリートとか、木だったり、壁だったり…」
【村上リポーター】
「なるほど。いろんな裏技をちょっと伺いながら、これから静電気と向き合っていきたいと思います」

テレビ新広島
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