真夏の車内で「冷却スプレー」を使用後、エンジンをかけたら爆発するのか?JAFに聞いた

カテゴリ:暮らし

  • 「冷却スプレー使用後、エンジンをかけたら爆発した」というツイートが話題
  • JAF「取り扱いを誤ると爆発することがある」
  • 冷却スプレーを車内に放置することも危険

Twitter上で話題に

「密閉された車内で冷却スプレーを使用した後、エンジンをかけたところ爆発した」という、あるTwitterユーザーの投稿が話題となっている。

このTwitterユーザーは、爆発後に破損したと思われる車の画像とともに、「本当に危険」「運転手は軽度の全身やけど」などと、被害の詳細を伝えている。

この投稿者に話を聞くことはできなかったが、実際に可燃性ガスを使った冷却スプレー缶による車内火災や爆発が増加していると、JAF(日本自動車連盟)では注意を呼びかけている。

異常な猛暑が続く中、炎天下に駐車して暑くなった車内の温度を下げるために冷却スプレーを使う人もいると思うが、果たして、密閉された車内で冷却スプレーを使用した後にエンジンをかけたら、爆発する危険性があるのだろうか?

JAFの担当者に、車内で冷却スプレーを使用する際の注意点聞いた。

取り扱いを誤ると爆発することがある

――密閉された車内で冷却スプレーを使うと、爆発するもの?

冷却スプレー缶は可燃性の高いガスを使用していることが多いので、取り扱いを誤ると、爆発することがあります。

――なぜ爆発するの?

冷却スプレー缶の多くはLPGと呼ばれる可燃性ガスを使用しています。

空気よりも重いLPGは車内の下方に一定時間滞留しやすく、衣類の繊維内にも残りやすい特性があります。
こうして車内に充満したガスに引火し、爆発が起こります。

今回のツイートでは、「エンジンをかけたら爆発した」とありますが、エンジンをかけたことが直接爆発につながったかどうかは分かりません。

確かにエンジンをかけることでスターターモーターなどに火花が発生し、ガスに引火したということも考えられます。
しかし、そのほかの要因として、静電気が考えられます。シートに衣類の繊維が摺れて静電気が発生し、爆発が起こることもあります。

――真夏の車内で冷却スプレーを使う際の注意点は?

使用時には車内を締め切った状態にしないことが大切です。
車内のエアコンを外気導入にし、窓を開け放っておくなど、引火を防ぐ配慮が必要です。

――ところで、真夏の車内に冷却スプレーを置きっぱなしにしても大丈夫?

冷却スプレーを車内に放置することは大変に危険です。
高温になった車内でスプレー缶自体が破裂する事故も起きています。夏場は特に使用したらできる限り車外に出しておくようにしましょう。

そのほか車の中に放置すると危険なもの

――冷却スプレー以外に、真夏、車の中に置きっぱなしにしてはいけないものは?

冷却スプレー缶以外にも、消臭剤、ガラスクリーナーなど、可燃性ガスを使用したスプレー缶は、さまざまです。
スプレー缶に使用されるガスはLPGのほかにも、DMEがありますが、いずれも可燃性です。
車内でスプレー缶を使用する場合は、使用前に必ず注意書きなどを確かめるようにしてください。

また、使用後に火気を扱うのであれば、エアコンを外気導入にする、窓を開け放つなど、車内の空気を入れ替えてからにしましょう。

そのほかに気をつけたい物として、アクセサリー、芳香剤が挙げられます。
ウインドウガラスにアクセサリーの吸盤を取り付けていると、吸盤がレンズの働きをして火災につながる恐れがあります。
ダッシュボードの芳香剤も容器がレンズの働きをすることがあるので、注意が必要です。


車で出かける機会も増える夏休み。
自分や家族の命を守るためにも、車内のNG行為は知っておきたい。

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