青と黒のケーキ…色を反転させると?

アニメーション監督のしばたたかひろ(@iine_piroshiki)さんが作ったお皿など洗うスポンジにそっくりなスポンジケーキ。
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編集部でも取材させてもらったが、しばたさんの最新作が24日に投稿され早くも話題になっている。



2枚の写真と共に「妹から『写真映えし過ぎるケーキで周りと差をつけたい。』とお願いされたので、『色が反転したケーキ』をつくったら、『映えた。』と言われた。青い苺はゼリーで再現してます。」と投稿。

1枚目はショートケーキの写真だが、色がおかしい。イチゴとスポンジの部分が青で、クリームの部分が黒。本当に食べられるのだろうか。

そして2枚目の写真は1枚目のケーキの色を反転させたもので、イチゴは少し白い部分もあるが、クリームとスポンジは普通のショートケーキと同じ色になっている。

ケーキは写真映えを求めていた妹さんに頼まれて、しばたさんが作ったということで、投稿には「妹のお願いを難なくこなしていく兄が本当にすごい」や「天才的だ」、「合成みたい」などのコメントが寄せられ26万超のいいねが付いている。(12月26日現在)

またしても我々を驚かしてくれたしばたさんだが、色の反転を一体どのように計算して作ったのだろうか。
しばたさんにお話を伺った。

青は食紅、黒は食用の竹墨パウダーとココアパウダー

ーーなぜ色が反転するのか?仕組みは?

私も素人なので説明が難しいのですが、白の反対は黒、赤の反対は緑といったように、色には対となる色が存在します。 この原理に基づいてショートケーキの反対色を分析するとスポンジの黄色の反対色は青クリームの白の反対色は黒苺の赤の反対色は緑、となります。 こうして導き出された色の通りにショートケーキを作れば「色反転したケーキ」を作ることができ、逆にまたそのケーキを色反転すれば元のケーキの色に戻るのです。

ーー色が反転するケーキの調理手順と食材は?

こちらも調理手順は一般的なものと同じです。そこにプラスで食紅を追加しています。 苺についてはゼリーで作っているのですが、まず実物のイチゴをもとに石膏の苺フィギュアを制作し、それをさらに食品用のシリコンで型取りし、 出来上がった型にゼリー液を流し入れて作っています。

ーーケーキの黒と青の色はどのように出している?

青は食紅を使用し、黒は食用の竹墨パウダーとココアパウダーを使って着色しています。

妹「気持ち悪い…」

ーーこだわった部分は?

写真を反転させた時に、しっかりと正しいショートケーキの色になるよう気をつけています。 素人なので完璧にはできませんでしたが、そこそこ再現できたかなと思います。

ーー妹さんの反応は?

とても喜んでくれましたが、ボソッと「気持ち悪いな…」とも言ってました。

妹のために作ったケーキ。色の再現力は素晴らしかったが、妹に「気持ち悪いな」と言われたら、兄としては少し複雑な気持ちだっただろう。

連続でヒット作となったが、次はどのようなものを作って私たちを驚かせてくれるのだろうか。しばたさんの次回作に期待したい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。