また開封後の品質で気になるのが、“水分が分離した状態”だろう。

「水分が分離している=食べてはいけない、ということではございません。トマトに含まれる繊維分やペクチンと呼ばれる成分によってトマトケチャップ中の水分が保持されており、時間経過によりその保持力が下がり、水分が分離することがありますが、食べてはいけないというものではありません」
開封前でも製造後に時間が経過することで水が一部分離することがあるそうで、これまで少し不安に思いつつ水分が分離したケチャップも使っていたが、一安心だ。
開封後の保存・使用方法のポイント
カゴメがおすすめする開封後の保存・使用方法のポイントは3つ。
・開封後使用しない時にはなるべくすぐに冷蔵庫にしまう(常温に放置しない)
・使用後、キャップにケチャップが付着していたらきれいに拭き取る
・開けっ放しにすることなく、使用後にはキャップをすぐに閉じる

この「キャップをきれい」にするというのは、容器からはみ出たケチャップは空気に多く触れてしまって酸化しやすく、傷みやすいことが理由。常に清潔にしておくことが重要だ。
ちなみに、ケチャップを出しやすくするために容器を逆さま(ふたを下)にして冷蔵庫に入れている人はいないだろうか。
この保管方法自体に品質劣化への影響はないが、堀江さんによると「水分が分離した場合に液体部分が漏れ出てしまうことも考えられますので、アルミシールを開封した後はキャップを上にして保管いただくことをお勧めいたします」と教えてくれた。
むしろ大容量で調理に!洋食以外もOK
開封後の目安はわかったが、スーパーなどで購入できるケチャップは大きいサイズのものが多い。一人暮らしの場合やあまり料理をしない人は、使い切るのが難しいだろう。