親しみやすい明るい笑顔と上品さの中にも天然のかわいさを感じる人柄で、誰からも愛された俳優の中村玉緒さん。
6月9日に肺炎のため亡くなっていたことが分かりました。
86歳でした。
玉緒さんは、父親が二代目中村鴈次郎さん、兄は四代目坂田藤十郎さんという歌舞伎界の名門出身。
中学1年生の時に京都撮影所の近くにいるところをスカウトされ、1953年に映画「景子と雪江」でデビュー。
時代劇の娘役スターへと上り詰めました。
プライベートでは、1961年公開の映画「悪名」で共演した当時のトップ俳優・勝新太郎さんと結婚。
2人の子どもに恵まれました。
勝新太郎さん:
(Q.玉緒さんは勝さんのどこにひかれている?)昔キレイだったっていうもんね。自分は詐欺みたいなもんだね、こんな汚く。
中村玉緒さん:
やっぱり私二枚目の人が好き。きれいな二枚目だったでしょ。
勝さんが1992年に出版した本「俺 勝新太郎」の中では、お金を巡る夫婦のエピソードを「パパ 銀行にお金あるんですか?」「ないよ 俺の金はないよ 銀行の金があるだろう」「ほんまにそんな風に考えてるんですか」「ああ 俺が金がなくっても日本に金がなくなった訳じゃないんだから心配するな」「パパと話しているとあほらしなってくる」とつづっていました。
中村玉緒さん:
(Q.一生 勝新太郎さんと添い遂げたい?)思っています。(Q.どんなことがあっても?)そうですね、思っています。ここまで一緒に当たり前のことだけどいろんなことあって、苦労とか年数にしたら長いし、過去のことよりも先のこと色々考えている。
結婚から34年がたった1996年、夫の勝新太郎さんと舞台で初共演した時は…。
中村玉緒さん:
本当はね、俳優の勝新太郎の方が80%くらい好きなんですけど。(Q.どうして?)主人としては知らないから、他の男の人を。生活したことないから(他の男の人と)こういう人が男の人だと思っているから、いいのか悪いのかわからない。
勝新太郎さん:
そうだよ。
中村玉緒さん:
共演っていうよりもお稽古場で見ている勝新太郎は好きですね。
勝新太郎さん:
(Q.勝さん何か一言奥さまに)良かったねって。
中村玉緒さん:
それは私が言うことです。
仲むつまじいやり取りを見せていてた2人。
しかしこの翌年の1997年6月、勝新太郎さんは下咽頭がんで亡くなります。
中村玉緒さん:
もう一度生まれ変わっても勝新太郎と結婚したいという人でした。(Q.勝新太郎さんはどんな生涯だった?)みなさんに支えられた、ものすごく幸せな人だったと思います。(Q.玉緒さんも幸せでしたね)はい、ものすごく幸せでした。
86年の波瀾万丈の人生を送った名優・中村玉緒さん。
玉緒さんの通夜・告別式は、来週の16日火曜日と17日水曜日に東京都内で営まれるということです。