私がお伝えしたいのは「身寄りのないウクライナ避難民の日本での生活」です。
ロシアのウクライナ侵攻に伴い、日本政府はこれまでに600人を超える避難民を受け入れています。その中には身寄りのいない人もいて、政府の支援を受けて生活を始めていますが、取材をすると課題も見えてきました。
ポイントはこちら。「身寄りのない異国の地で今何を思い、何が必要か」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
今回取材したウクライナ避難民のウラジーミルさんは、65歳の医師です。妻と息子と共に車でポーランドに避難し、「日本大使館に相談すれば、無償で避難できる」と聞き、4月5日に政府専用機で来日しました。
日本に身寄りはありませんが、政府の支援を受けて滞在先のホテルで生活をしながら、医師の経験を生かした仕事に就くことを望んでいます。
空手の経験があり、日本に興味を持っていたウラジーミルさん。「仕事を見つけたら、日本に来る時の飛行機の窓から見た富士山に行きたい」と話していました。
政府は自治体や企業などと連携して、避難民の受け入れを進めていますが、ウクライナ情勢の先行きは見通せず、日本での生活や就職をめぐっては言葉の問題もあります。また、避難民がだまされて犯罪などに巻き込まれることを懸念する声も上がっています。
情勢の長期化に伴い、避難民の受け入れは今後も続きますが、ひとりひとりの状況や要望に応じたきめ細かな支援が求められています。
(フジテレビ社会部 森将貴)