時速194キロの車による死亡事故は「危険運転」なのか「過失運転」なのか、その判断は最高裁に委ねられることになった。
2021年大分県大分市で発生した時速194キロの車による死亡事故について、福岡高等検察庁は2月5日、危険運転が認められなかった控訴審判決を不服として最高裁判所に上告した。
遺族は「最高裁で危険運転に関する正しい判断が下されるように力を尽くす」などと話している。
危険運転か過失運転か…裁判の行方へは全国的に注目
2021年に大分市の県道交差点で起きた時速194キロの車による死亡事故、右折車を運転していた小柳憲さんが亡くなった。
当時19歳の男が危険運転致死の罪に問われている。
危険運転致死罪は法定刑が懲役20年以下で過失運転致死罪は7年以下。
危険運転が認められるかどうかで罪の重さに大きな違いがあり裁判の行方へは全国的に注目されている。

控訴審判決は危険運転認めず「過失運転致死罪」を適用
そうした中、1月22日に迎えた控訴審判決。危険運転致死罪の構成要件になっている「進行制御が困難な高速度」について福岡高裁は「肯定するに足りる立証がなされていない」などと指摘。危険運転を認めた一審判決を破棄し過失運転致死罪を適用。
一審の懲役8年に対し、懲役4年6か月を言い渡した。
ーー小柳憲さんの姉 長文恵さん(1月22日会見)
「予想というか想像の中では一番最悪な判決。危険で悪質な行為が認められない現実をきょうは突き付けられた」

遺族のもとに5日間で7万人を超える署名が集まる
遺族はインターネットで上告を求める署名活動を開始。
5日間で7万人を超える署名が集まり福岡高検に提出。そして福岡高検は5日最高裁に上告した。
福岡高検の村中孝一次席は「判決内容を十分検討した結果、上告理由(判例違反)があると判断し、上告した」とコメントした。

遺族「最高裁で正しい判断が下されるように」
ーー小柳憲さんの姉・長文恵さん
「福岡高検が、上告をしたと連絡を受けました。検察の判断に感謝するとともに、オンライン署名に賛同して下さった方々を始め、ご支援頂いた多くの方々に御礼申し上げます。遺族として、本人の無念を晴らすとともに、悪質な運転を撲滅するためにも、あのような非常識極まりない高裁判決を確定させるわけにはいかないと考えております。最高裁で、危険運転に関する正しい判断が下されるように、引き続き、力を尽くして参ります」

