耳が聞こえない、ろう者で写真家のもりやま まなみさんの作品展が熊本市中央区の書店で開かれています。
熊本市中央区九品寺1丁目。一見して、酒店・・・かと思いきや、去年8月にオープンした美術書と写真集の専門書店『Iso Books(イソ ブックス)』です。
ここで写真家・もりやままなみさんの写真展『壁の子』が開かれています。
パートナーである、写真家で文筆家の齋藤 陽道さんの初めての詩集『まなざしの川をわたる』が去年12月に刊行されました。
この中に掲載されている写真は、もりやまさんの作品で、この写真展は詩集の刊行記念として開催されています。
2人はともに、耳が聞こえない『ろう者』で、手話で会話します。
【写真家 もりやま まなみさん】※手話でお答えいただきました
「白くまぶしくなっているところの、先の先をイメージしてみてほしいなと思います。詩集を読んだ後にまた見ると、違ったイメージが見えてきます」「撮影中に気をつけていることは特にないのですが、プリントをするとき、フラットな世界だなと直感的に感じたものを選んでいます。ひと目でそこにある世界が全て、ストンと自分のなかに入り込む感覚が好きです」
想像力をかき立てる写真14点が並ぶ会場では、ほかに齋藤さんの詩の直筆原稿や写真集などが展示販売されています。
『ろう』の体から出てきた詩と、『ろう』の眼で撮った写真。それぞれの感性が共鳴し、分かり合える『喜び』がそこにあります。
【写真家・文筆家 齋藤 陽道さん】※手話でお答えいただきました
(伝えたいことは?)
「本の帯にも書きましたが、『音なき世界に満ちる愛を知れ』です。聞こえない、音がない、というネガティブなイメージでとらえてほしくない。目で見て生きる人の感性や愛があります。そこを知ってほしいです」
もりやま まなみさんの写真展『壁の子』は熊本市中央区九品寺の『Iso Books(イソ ブックス)』で、2月11日(水・祝)までです。
【備考】
熊本市中央区九品寺1丁目5-39 午前11時~午後7時