2月8日に投開票を迎え、新潟県内19人が立候補した衆議院議員選挙。県都となる新潟市中央区・江南区・東区に佐渡市を加えた新潟1区には候補者が乱立。県内最多となる5人の候補者が舌戦を展開している。

新潟1区には届け出順に中道改革連合の前職・西村智奈美氏、自民党の新人・内山航氏、参政党の新人・小池幸夫氏、日本維新の会の新人・伊藤和成氏、日本共産党の新人・中村岳夫氏の5人が立候補している。

■中道・前 西村智奈美候補|公明票未知数も実績アピールで議席死守へ

「もう我慢はできません」

新年度予算の成立前、そして真冬の選挙に踏み切った高市政権への批判を強めるのは中道改革連合の前職・西村智奈美氏。

その真冬の選挙の洗礼を浴びてしまう…

「見事にすってんころりんとやってしまって、右手をついてしまいました」と選挙戦2日目に凍った道で転倒し右手首を骨折したことを明らかに。

選挙戦中の足取りは慎重でも、高市政権への批判は鋭さを増していく。

「イケイケどんどんで積極財政一辺倒で行こうとしています。でも、本当にそれでいいのかどうか。今の高市総理が言っている、責任ある積極財政というのは私はやりすぎだと思う」

行き過ぎた積極財政は円の価値を下げる危険性があると指摘。経済と財政のバランスが重要だと訴える。

その上で、新党結成した公明党も重要視する政治とカネをめぐる問題について「まだ終わっていない問題についてはやっぱり終わっていないんです」と決着をつけたいと意気込む西村氏。

ただ、新たにタッグを組んだ公明党の票をどれだけ取り込めるかは未知数だ。

公明党新潟県本部の市村浩二代表は感触としてはいいとは言えないとしつつ「間に合うか、という時間との勝負かなと思う」と話す。

それでも西村氏は7期務めた実績をアピールし、議席の死守を誓う。

「皆さんの声をこれまでも私は新潟から国政に届けてきた。その仕事ができるのは新潟1区では私、西村智奈美のほかはおりません。とにかく勝利を信じて、最後まで頑張って訴えを続けたいと思います」

■自民・新 内山航候補|知名度不足課題も高市人気で議席奪還目指す

一方、最低気温―0.9℃の新潟市中央区で、寒さをものともせず街頭に立つのは、自民党の新人・内山航氏だ。

「高市さんがいいのか、それ以外の方がいいか。皆さんの一票で決めてください」

高市政権の信任が最大の争点であるとしつつ、新潟市議を務めた経験から内山氏が訴えるのは、与党の国会議員の存在の重要性だ。

内山氏は「新潟1区の国会議員がいないから、新潟市と県で精いっぱい要望しても、その最後のピースが足りないじゃないですか、皆さん。国に関係するあらゆる事業で悔しい思いをして、またプロジェクトがなくなったり、遅れたり、補助金を減らされたり、そういうことをまた甘んじて受けるんですか?」と繰り返す。

そして、市議時代にスケートパークの開設に尽力した実績などをアピールしながら与党の議員が不在の状態での要望の難しさを訴える。

その内山氏のもとには市議を中心とした自民党議員や自治体のトップなどが応援に駆けつけ組織戦を展開。

自民党の候補として挑む初めての国政選挙で知名度不足を課題に挙げながらも、高市政権の高い支持率を追い風に自民党の議席奪還を目指す。

「高市さんの人気は本当に高いと思うし、期待は高いと思う。それを自分の力に変えられるかどうかは今後の課題ですし、知名度不足というのはこれからもずっとついて回ると思いますから、しっかりと街頭に立って訴え続ける」

■参政・新 小池幸夫候補|参院選で台風の目に 国民目線の政治訴える

この中道と自民の戦いに待ったをかけるのが、25年夏の参院選で躍進・台風の目となった参政党の新人・小池幸夫氏。

参政党のしがらみのなさが国民目線の政治を実現すると訴える。

「今の政治家、国民のほうを向いて政治をしないんじゃないかなと。ほとんど組織票で決まってしまう。参政党はバックに特定の団体がつかないので、おかしいと思うことを国民の代わりにおかしいと言えます」と主張。

消費税の廃止や15歳以下の子ども1人につき毎月10万円の支給などを公約に掲げる参政党。その公約を実現するためにも小池氏は有権者に投票を呼びかける。

「国民が政治に興味を持って、政治に参加するというのが一番のメッセージです。まぁ、高市さん人気で自民が優勢という声をよく聞きますが、それだと今までと変わらないので、参政党の活動をみんなに知ってほしいと思う」

■維新・新 伊藤和成候補|政権与党の維新 役割の重要さアピール

この選挙戦には、政権与党の候補がもう1人。

「私がこの5人の候補者の中で誰よりも国を愛していると、この新潟を愛していると断言できると思います。挑戦してこいと思います」

新潟・副首都構想など掲げる新潟市東区出身で日本維新の会の新人・伊藤和成氏だ。

緊縮財政では社会に回るお金が減っていくとして高市政権が掲げる積極財政の重要性を訴える。

「私たちは、これまでの固定観念を切り替えて、積極財政こそがこの国を前に進める原動力なんだということを国民でしっかり認知しないといけないんです」と話す伊藤氏。

そして、派閥の力学が働く自民党の中で高市首相の掲げる政策を前に進めるためには、アクセル役としての維新の役割が重要になると訴えている。

「維新の会が政治を動かすアクセル役であろうとしているように、私はこの新潟市東区から世の中にアクセルを踏んでいきたいんです。リードする役、けん引する役として維新の会は今回の選挙において立つ意義があったと思います」

■共産・新 中村岳夫候補|エネルギー政策強調 原発ゼロ訴え支持拡大へ

一方、他党との政策の違いを武器に選挙戦を戦うのは日本共産党の新人・中村岳夫氏。

「今、物価高で私たちの暮らしとても大変です。私などは、思想だけでは飽き足らず、とうとう家計の数字まで赤くしてしまいました」と訴え、大企業・富裕層への優遇税制を見直し、財源を確保した上で消費税の減税を実現すると主張。

さらに他党との違いを大きく強調するのが、エネルギー政策だ。

「県民の最大の関心事原発。もう原発ゼロを言えるのは共産党しかありませんので。自民も維新も中道改革連合も参政党もみんな原発推進なんです。原発ゼロをつくろうと思ったら、絶対に日本共産党の議席が必要なんです」と候補者の中で唯一、原発問題を訴えの中心に据える中村氏。

原発に反対する有権者の受け皿として支持拡大を目指す。

「『原発ゼロの日本をつくります』と言ったときにパッと皆さんが振り向く。やっぱり新潟県民の最大の関心事ということで、原発問題があるのかなということで原発の訴えに手応えを感じている」

前職1人に新人4人が挑む新潟1区。県都を抱える選挙区で誰が有権者の心をつかむのか?

運命の投開票は2月8日に行われる。

NST新潟総合テレビ
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