1月25日、大雪のため北海道の空の玄関・新千歳空港は「陸の孤島」となってしまいました。
しかし滑走路は使えるため飛行機は次々と到着。乗客は足止めを食ってしまいます。
「JRもバスも止まっていてタクシーも来れないと言っていた」
「まったく移動手段がない。全部止まっていて」(いずれも利用客)
なぜ大混乱は起きたのか?
UHBは今回特別に新千歳空港の舞台裏を取材することが許されました。
乗客足止めの真相を「モクゲキ」です。
1月25日以降、大雪による影響に対処するためHAP・北海道エアポートは災害対策本部を立ち上げました。
2月4日、UHBはこの部屋に入ることが特別に許可されました。
ホワイトボードには国に報告する内容などが今も残されています。
「JRとのホットラインをつないでJRの情報も随時取るようにしていた。さまざまな訓練をやってきたが想定を上回る状況だった」(HAP・北海道エアポート 畑雅彦副事業所長)
新千歳空港から移動する客の約6割がJRを利用しています。
明らかになったのは、HAPとJR北海道との状況認識についての食い違いでした。
HAPはこの日午前11時から午後2時まで1時間ごとに運行状況を確認するも、JRからは「大幅な遅延はあるが運休の見込みはない」との回答が。
しかし午後2時30分を過ぎると…
「札幌駅・苗穂駅などの除雪のため、午後3時から午後6時で運休」
午後5時10分には…
「午後9時に延長」
午後7時には…
「午後11時に延長」
この間にも新千歳空港には次々と飛行機が到着。
新千歳空港駅は身動きできないほどの人であふれていきます。
そして、ついに午後10時ごろ…
「除雪は少なくとも26日午前10時まで延長の見込み」
新千歳空港では約7000人が一夜を明かすことになってしまいました。
「疲れました。6時間待ちましたけど動きませんでした」
「真冬の北海道に来てみたが(北海道の)洗礼を受けた感じ」(いずれも滞留者)
高速道路も通行止めとなっていて、空港連絡バスは朝から運休。
タクシーも道路が渋滞しなかなか空港にたどり着けない状況でした。
「空港連絡バスの増便ができないかとバス会社さんにお願いしてみたが、高速道路が通行止めになっていて国道を迂回するしかないという状況だったので断念した」(HAP・北海道エアポート 稗田啓治交通対策部長)
JR北海道は翌日26日、大幅な減便を発表。
このためHAPは、地下鉄大谷地駅行きの臨時バスを手配するなど想定していなかった
対応に追われることになりました。
28日、HAPはJR北海道に対し「情報がほぼ共有されない。ホットラインの電話がつながらない。つながったあとも情報が迅速に伝達されない」などと文書で抗議しました。
「北海道エアポートへの情報提供が全く不十分であった。提供のあり方も質の見直しも行ってまいりたい」(JR北海道 綿貫泰之社長)
JR北海道は抗議を受け、HAPとの連携が不十分であったことを陳謝しました。