終盤を迎えた衆院選。
前回「政治とカネ」の問題に揺れた北海道5区は、自民党と中道改革連合の一騎打ちとなっています。
中盤情勢では自民優勢となっていますが、中道の巻き返しはなるのでしょうか?
衆議院が解散された翌日。
自民党の和田義明候補の姿は地元の神社にありました。
「アドレナリンが出ているので不思議と寒く感じない」(自民・元 和田 義明 候補)
札幌市厚別区などの北海道5区で、和田候補は盤石の地盤を築いてきました。
源流は1959年から3期務めた町村金五元北海道知事。
息子の町村信孝元衆院議員は外務大臣や衆院議長を歴任し、強固な地盤は「町村王国」と呼ばれました。
その義父の後を継いだのが和田候補でした。
しかし…。
「心から、心から、おわびを申し上げます」(2024年落選時の和田氏)
政治資金の収支報告書への不記載、いわゆる「裏金問題」が発覚。
前回の衆院選では比例重複立候補が認められず落選しました。
王国崩壊の瞬間でした。
後援会関係者によるとこれまで和田候補は、地元での活動が少なかったといいます。
しかし…。
「政治家のキャリアを始めてから約10年たつが、これほど地元にみっちりと腰を据えていたのは初めて」(自民 和田候補)
落選中は地元企業などを隅々まで回り、今回の選挙戦でも地域ごとの演説会を何度も重ねてきました。
「政治生命、そして自分自身の命をかけて北海道の発展、日本の発展を実現する。他の対抗馬にその覚悟はあるのか」(自民 和田候補)
一騎打ちの相手は中道改革連合の池田真紀候補です。
前回の衆院選で和田候補を下し議席を得ました。
「(Q:目が充血していますが…)忙しいし短期間すぎる。夜中に選対と資料についてやりとりをしていた。パソコンを寝ずに、瞬きせずに夜中やっているので」(中道・前 池田 真紀 候補)
和田候補との対決は今回が5回目となります。
最初の対決は2016年。
1万2000票あまりの差で落選しました。
この時から3回連続で選挙区では敗れましたが、4回目の対決となった2024年の衆院選では「政治とカネ」の問題が追い風となり、初めて和田候補に選挙区で勝利したのです。
「『政治とカネ』をめぐる問題が出てきた。国民との金銭感覚のズレがあったと思う」(2024年当選時の池田氏)
そして、今回の選挙でも前回同様「政治とカネ」の問題を訴え、政権の姿勢を追及しています。
「『政治とカネ』の問題はどこに行ったのか。うやむやにしようとしている今の高市政権じゃないですか。これをしっかり変えていく選挙だと思う」(中道 池田候補)
対する和田候補。
前回の衆院選については。
「私の頭から2024年の選挙戦、敗戦の記憶が消えない」(自民 和田候補)
その一方で、演説などでいわゆる「裏金問題」について積極的に語る場面はあまり見られませんでした。
現在、どのように受け止めているのでしょうか?
「私的利用があったような印象を持つ人が多いと思うが、それがないということはきちんと理解してもらえていると思う。誤解は解けてきていると思う」(自民 和田候補)
「政治とカネ」の問題は、今回大きな争点となっているのでしょうか。
FNNが北海道5区で行った調査によると、重視する政策に「政治とカネ」などの「政治改革」をあげた有権者は前回の選挙では13.2%で3位だったのに対し、今回は8%で4位に下がっています。
「何も変わらなかったと、多くの国民が思っていると思う。むしろそういう怒りの気持ちもあるが、早く何とか自分たちの暮らしをしてくれという声は当然多い」(中道 池田候補)
FNNの中盤情勢調査では2人の戦いは和田候補が優勢、池田候補が苦戦となっています。
前回の「政治とカネ」の問題が大きな争点ではなくなったことも一因と考えられます。
「そういう話題があったかもしれないが、『誰が』と言われると名前などはわからない」
「裏金問題の人には票を入れるつもりはない」(共に有権者)
「王国復活」となるのか。
それとも前職がその強みを生かすのか。
「和田義明と最後の最後まで戦っていただけますでしょうか」(自民 和田候補)
「私も走って、走って、走って、走って、走って、走りまくります」(中道 池田候補)
投票日は2月8日に迫っています。