第51回衆議院選挙、福島県内の各選挙区について詳しくお伝えする。まずは福島1区、前回の選挙戦から「敵」「味方」が入れ替わり、初日から政党のトップが火花を散らす激戦となっている。

■与野党トップが福島で火花

必勝祈願で福島市の神社を訪れた候補者「全部ならしちゃおう」
1月27日、公示日の朝、この1時間後には…別の候補者が“ニアミス”。

さらに…自由民主党・高市早苗総裁:「まずは物価高対策、そして成長戦略、危機管理投資、日本の未来を拓いていく、とにかく挑戦しない国に未来なんてない」
自民党・高市総裁は二本松市に。

中道改革連合・野田佳彦共同代表:「なんでこの時期なのかが本当にわかりません。122兆円もの史上最高の規模の新年度予算を作ったんでしょ」
中道・野田共同代表が福島市と、初日から党の代表同士が火花を散らした「福島1区」は「敵」「味方」が混戦する複雑な構図での戦いが繰り広げられている。

■自民党の新人・西山尚利候補の選挙戦

「我が家でも温泉引いてますから、我が家でも毎日温泉入ってる、それがやっぱり活力で」
自民党の新人、西山尚利(にしやまなおとし)さんは、地元の土湯温泉が真冬の選挙戦にパワーをくれると話す。県議会議員を5期、そして2025年11月までの2年間は県議会議長を務め、自民党県連の幹事長なども歴任した。

自民党の新人・西山尚利候補:「子どもたちの、夢、希望、未来をつくっていく。どんな環境に生まれても、どんな環境で育っても、同じ教育を受けて、自分の夢に向かっていける」
「子どもの教育政策がライフワーク」と話す西山さん。自民党は、長年選挙を一緒に戦ってきた公明党が離れ、支持層が薄くなることも心配されているが…。
高市総裁:「皆様の大切な大切な大切な一票を、本当に復旧復興に取り組んでこられた、福島1区を強く豊かにしてくれる西山さんに、大切な一票をお託しください」

高市総裁を筆頭に多くの自民党幹部が駆け付けた。
小泉防衛相:「こうやって、この3人でですね、肩を並べて同じ方向を向いて選挙やる、これが新たな福島の政治ですよ」
かつては立憲民主党の国会議員だった福島市の馬場市長もエールを送る。

多くの応援を背に、西山さんが真冬の選挙戦を乗り切る秘策はというと…「今回はこの赤いスキーウェア、黒のパンツをはきながら心も体も熱く頑張っております。常にネクタイは赤なんですよね。今回はユニフォームも赤、後援会の皆さんから指名を受けました」という。
極寒の12日間をスキーウェアで乗り切り、自民党としての悲願達成を目指す。

自民党の新人・西山尚利候補:「やっぱり今回の争点は物価高だと思っています。物価高(対策)には医療も教育も経済も農業もそして震災からの復興も全部含まれているというふうに思っています。日本で一番住んで良かったふるさとを作りたい、そういう思いで出馬しています。この国の未来、また、この県北地方の未来をどの政党に託すか、責任政党自民党に託していただきたい」

一方で、自民党県連からはこんな声も…。
1月28日決起大会で自民党福島県連会長・星北斗参院議員は「保守分裂とか言われてます。色々出てきていいじゃないか!その中でしっかりと勝つんだあぁ!」
叫ばれたのは「保守分裂」への危機感だ。

■無所属の新人・亀岡偉一候補の選挙戦

「ありがとうございます。頑張ります、気を付けてお帰り下さい」
公示の3日前に支援者への立候補表明を行った無所属・新人の亀岡偉一(かめおかよしかず)さん。自民党の元衆院議員として復興副大臣などを歴任した亀岡偉民(かめおかよしたみ)さんの長男だ。
亀岡さんが「自身の武器」と話すのは30代という若さ。自民党組織の一部からは福島1区の候補者として若さや父の人脈を武器にできる亀岡さんを推す声があったが、県連としての決定には至らず無所属としての立候補を決断した。

自民党候補との「保守票」の分裂も危惧されているが…。
無所属の新人・亀岡偉一候補:「そんなしがらみや人間関係なく、皆で一つになって福島のことを考えていくべきだと。本気で考えています。だからこそ無所属でのチャレンジなんです」
決起大会には閣僚経験者や現役の参院議員も応援に訪れ、初の選挙に臨む亀岡さんを応援する。

亀岡さんの真冬のホットアイテムは…「毎日持ち歩いている母ちゃん特製のホットはちみつレモンです。喉の乾燥を潤す保湿と殺菌、跡はレモンのビタミンC、これで健康面ケアしてます。バスケをやってた高校時代以来、約20年ぶりに、母ちゃんに面倒見てもらってます」という。

無所属の新人・亀岡偉一候補:「福島1区にも若い力が必要である、若い力で福島1区を変えてほしい盛り上げてほしい、そのような熱い要請をいただきました。みなさん、何とかしてほしい、若い力に頑張ってほしい、そう思う全世代、すべての方々と共にオールふくしまで戦い、そして新しい福島をつくっていく、そのように考えております」

■中道改革連合の前職・金子恵美候補の選挙戦

「良いですかー?どこでもいいの、ピッタリこの辺になるようにして」たすき止めてもらう中道改革連合の前職・金子恵美(かねこえみ)さんは、スタッフとともに防寒態勢を整えて選挙戦をスタート。参院議員を1期、衆院議員を4期務め、立憲民主党福島県連の前代表としての舵取りも担った。

中道改革連合の前職・金子恵美候補:「今の政権が本当に市民目線で、国民目線で様々な政策をつくりあげてきたか、全くそれは、私は不十分だと思います」
食料と農地を守るため、直接支払制度の創設などを公約として掲げる金子さん。また、障がいを持つ妹・美智(みち)さんの存在は「社会的な弱者をつくらない」という強い政治信条の起点でもある。

初めて「中道」候補として臨む選挙戦、その浸透に不安が残る中…。
中道改革連合・野田共同代表:「金子恵美さんは地方議員のころから、障害の有無、年齢、性別、国籍、それらを問わず、みんなが生きていける多文化共生社会をつくってずっと頑張ってきた人です」
初日には野田共同代表、2月3日は斎藤共同代表が駆け付けたほか、新たにタッグを組む公明党の県議会議員もマイクを握り、金子さんを支える。
公明党・伊藤達也県議:「わたし1年3ヵ月前、この場所で金子候補の対抗馬のマイクを握っておりました。さんざん批判してすみませんでした。自由民主党の体質が変わらないのであれば、これを倒すしかありません」

熱い応援のほかにも金子さんの選挙戦を熱くするものが…「ここにホッカイロをいつも貼っています。皆さんのところにも全部(貼ってある)。これは私もウグイスさん、遊説隊の皆さんから教えていただいて、皆さんからご用意いただいていますいつも」という。

衆院5期目を目指す金子さんは、この選挙戦を「偏った政治を取り戻すための選挙戦」と位置付ける。
中道改革連合の前職・金子恵美候補:「内閣の支持率は高いんだと思いますよ。しかしそこだけで、我が国の、何ていうんだろ、行く末、将来を、なんていうんですかね、認めていいか。あまりにも偏ってしまっているその政治を取り戻すための大きな選挙戦だと言うことをきちんとお伝えしながら選挙戦戦いたいというふうに思います」

福島テレビ
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