神奈川県の黒岩祐治知事が体調不良を訴え病院で診察を受けたところ、慢性硬膜下血腫と診断され、3日から入院したことが分かった。FNNプライムオンライン編集部の記者を務める筆者(50代男性)も7年ほど前、同じ慢性硬膜下血腫で入院・手術を経験していた。当時の症状や手術などを振り返る。

神奈川県によると、黒岩知事は頭痛や足のもつれといった体調不良を訴え、病院で診察を受けたところ、慢性硬膜下血腫と診断されたという。

筆者が慢性硬膜下血腫と診断されたのは2019年の冬だった。

当時の症状を振り返ると、軽い頭痛やめまいから始まり、やがて立っているときの頭がぐるぐる回る感覚や、経験したことのない左腕のしびれが出始めた。最後は就寝時でも目が覚めるような、頭を何かで殴られたかのような激しい頭痛に襲われるようになり、脳神経外科を受診するに至った。

病院でCTを撮ったところ、「硬膜下血腫」で即入院が必要との診断が下り、すぐに車いすに乗せられてそのまま入院となった。CT画像を見ると、血腫によって右の脳が圧迫され、半分くらいクシャリと縮まっている状態だった。

筆者の場合はおそらくその1カ月ほど前に、家の吊り戸棚の角に頭をぶつけたことが原因だろうということで、「慢性硬膜下血腫」という診断が下った。慢性の場合、原因が不明なことが多いと医師には聞いた。

手術は「穿頭ドレナージ術」と呼ばれるもので、頭蓋骨に5円玉くらいの大きさの穴を空けて管を通し、頭の中にたまった血を抜くというもの。

局所麻酔で行うのが一般的ということで、筆者も局所麻酔による手術となったが、これがとにかく痛い。しかも手動のドリルで「ゴリゴリ、ゴリゴリ」と骨に穴を空ける音が丸聞こえなので、メンタル的にもこたえた。「めちゃめちゃ痛いです」と訴えて鎮静剤を追加してもらったのを覚えている。

管を通した状態のまま医療用ホチキスで閉じ、頭の中にたまった血を1日かけて抜いて、管を引っこ抜いてもらった。その間はベッドの上で動けない状態だったが、テレビを見たり飲み物を飲んだりといったことはできていたと思う。

その後の入院は約1週間で、リハビリを経て無事退院。クシャリと縮まっていた脳も、CT画像を見た限り元の状態に戻っていた。

ちなみに頭蓋骨に空けた穴は特に何かでふさぐような処置はせず、「10年ほどかけて元に戻る」とのことだった。退院後は特に薬を飲む必要も生活制限もなく、今も元気に過ごしている。

普段と違った頭痛や手足のしびれ、ふらつきといった症状が出たときは、早めの受診をお勧めしたい。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 7年経過した手術痕(1枚)(2枚)
プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。