鹿児島市立病院で2024年11月に発生した医療事故について、鹿児島市は70代の患者に対して352万円の損害賠償を支払うことを決定した。患者は血管腫の手術後の処置が不適切だったため、左人差し指の一部を失うという重大な被害を受けた。

術後の止血処置が引き起こした指の壊死

鹿児島市立病院の報告によると、2024年11月、70代の患者が血管腫の切除手術を受けた。しかし手術から約1週間後、患者の左人差し指が黒く変色し、壊死状態であることが確認された。

調査の結果、術後の止血のための包帯固定が強すぎたことが原因と判明。この不適切な処置により、患者は左人差し指の第2関節から先を失うという取り返しのつかない事態に至った。

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抗生剤による二次的な合併症も発生

さらに、この患者は治療に使用された抗生剤が原因とみられる偽膜性腸炎も発症。これにより、約半年間にわたる追加治療を余儀なくされた。

この一連の医療事故に関して、鹿児島市は2025年1月に患者と合意書を締結。損害賠償として352万円を支払うことで合意に達した。

市議会での議案提出へ

鹿児島市はこの損害賠償について、鹿児島市議会の3月議会に議案として提出する予定である。市議会での承認を経て、正式に賠償金の支払いが行われることになる。

この事故は医療機関における術後処置の重要性と、適切な医療行為の実施がいかに患者の予後に影響するかを改めて示す事例となった。

(動画で見る▶「包帯固定が原因で指を失う」術後止血処置の不適切で352万円賠償に 鹿児島市立病院の医療事故)

鹿児島テレビ
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