副業や掛け持ちなど、2つ以上の仕事を持つ「W(ダブル)ワーク」をする人が増えています。
人材会社の調査では、Wワーク経験者が半数を超えました。札幌でも広がりを見せるWワークの実情を取材しました。
人材会社「エン」が約1500人を対象に行ったアンケートによると、「現在Wワークをしている」「過去にしたことがある」と答えた人は合わせて56%に上り、半数を超えました。
どんなWワークの経験があるのか、街で聞いてみると…
「配達の仕事と、スーパーの試食販売をやった。お金がほしいなと思って」(60代)
「牛タン店で働いていて、大学の卒業間近でたこ焼き店でもバイトした。卒業旅行のお金がほしくて」(30代)
「同じ医療関係で午前に本業、午後週3回違う仕事をしていた。生活のため。その分を預貯金にまわせたらと」(40代)
以前からやりたかった仕事を、Wワークで始めたという人もいました。
「5年前、コロナ禍になったとき(在宅ワークで)通勤がなくなったのでライターをやった。経営コンサルティングの仕事とライターをやっていた。ものを書く仕事がしたかった。ずっとやりたかったけど、本業が忙しくてできなかったことができた」(40代)
こうしたWワークを企業側は受け入れているのでしょうか。
求人情報を扱っている会社で聞いてみました。
「年々増加している傾向にあります」(北海道アルバイト情報社 小関里奈さん)
2つ以上の仕事を掛け持ちして働くことを会社が認めている「WワークOK」。
5年前、WワークOKは40%程度でしたが、この2年ほどの間、60%台で推移しています。
背景には雇用形態の変化がありました。
「コストが上がっている影響で、少しでも経費を抑えたいという観点から正社員の採用をパートに切り替える傾向が強まっている」
「働く時間の切り方を短い時間で設定する企業が増えている」(いずれも小関さん)
こちらの女性は5年ほど前から、札幌市内のホテルで清掃の仕事をしています。
「私は週5日で働いています。時間は午前10時~午後3時です」(60代)
ホテルの清掃のほかにWワークとしてやっている仕事があります。
「もう一つはオフィスの清掃で週3日、1日2時間です」
「ベッドメーキングの仕事が午後3時にきちんと終わる。その後時間があるしもう少し働けるかなと」
「(Q:一番の目的は?)やっぱりお金。物価高で。でも、どちらも好きな仕事なので長く続けていければいい」(いずれも60代女性)
こちらのWワークはちょっと特殊でした。
札幌市中央区のポーカークラブ。
EIJUNさん(22)はIT関連の会社に勤める傍ら、2年前からWワークとしてディーラーをしています。
「もともとポーカーが好きでこの仕事に興味があって働き始めた」
「週3日で遅い時は午後7時から入ったり、(本業が)休日だと午後3時くらいから入る時もある」(いずれもEIJUNさん)
仕事が終わるのは深夜0時。
遅い時間にも関わらず今ではディーラーの仕事が息抜きになっているといいます。
「最初はディーラーをしていること自体が楽しかったけど、だんだんお客さんと仲良くなって世間話してポーカーするのがすごく楽しい」
「お金というよりは趣味が仕事になって働かせてもらってる感じ」(いずれもEIJUNさん)