富山県内で撮影されたこの見かけない標識について投稿されたSNSは約58万回表示され関心を集めました。一体どんな標識なのか。投稿者本人と現地を取材しました。
Xに投稿された「謎の標識」。58万回表示され、1万9千件のいいねがつきました。
この投稿をしたのは、幼いころから標識に興味を持ち、これまで国内外の約100か所の珍しい標識を見に現地を訪れたという千葉県の黒田麻友さんです。
*道路標識ファン 黒田麻友さん
「今までも横断注意標識とか色々見てきたが、おばあちゃんの絵柄は初めて見た。激レアだと思う。もし他にあるなら見てみたい」
黒田さんが「激レア」と話す標識があるのは高岡市若杉の市道です。
*リポート
「高岡市の市街地です。あちらの標識、一見普通の標識に見えますが良く見るとおばあさんが道路を渡ろうとしているように見えます」
確かにこれまで見たことのない道路標識です。
手がかりを求めて、周辺で聞き込みをしました。
Q珍しいらしいですね
*近くの人は
「分からないけど、こういうところは他にないのか。思いやりゾーンのようなものはある。普段気にしている人はいないのでは」
標識のすぐ近くで、2年ほど前まで商店を営業していた中村勝枝さんに昔の写真を見せてもらうと…。
*旧中村商店 中村勝枝さん
「多分この標識の前側についていると思われる。これが平成5年の写真。この後(おばあさんの標識が)ついたか」
平成5年、1993年の時点では標識がなかったことが分かりました。
ただ、中村さんもいつ設置されたのかは分からないといいます。
*旧中村商店 中村勝枝さん
「私の目には留まっていなかったので、どれだけの人が思っていたのかは分からないが、老人ホームが元々あったので、そこの方が買い物に来るためにもしかしたら車から分かるようにつけたのかな」
更なる手がかりを求め、その福祉施設へと向かいました。
*志貴野長生寮 林多津子看護・介護課長
「(利用者が)店に行く時によく道を通っていたかと思うので、そういう面では他の方にも気を付けてくださいという意味での看板かな」
ただ、施設にも記録は残っていません。
*志貴野長生寮 林多津子看護・介護課長
「いつどのように誰が設置したのか全く分からない」
通常、このような警戒標識は国の基準に基づいて道路管理者が設置します。
この市道を管理する高岡市にあの標識の役割と誰が設置したのか聞くと…。
*高岡市土木維持課 中澤俊一課長
「こういった道路標識の設置基準があって、この中で警戒標識の種類は(法律で)決められている。今のお年寄りが表記された警戒標識は位置付けられていないので正式な警戒標識ではない。記録としては残っていない。誰が設置したのかは分からない」
高岡市によりますと、新たに標識を設置する場合は、法律に基づいた基準に従い手続きをとる必要があり、市が正式に設置したものとは考えにくいとし、今後調査する考えです。
いったい誰が設置した標識なのか、詳細は不明のままです。
今回、誰が・いつ・何の目的で設置したのかは分かりませんでしたが、投稿者の黒田さんによると、全国には公式なもので地域性や遊び心を感じるユニークな標識が数多くあるといいます。
何気なく見過ごしている道路標識も少し目を向けると、新たな発見があるかもしれません。
皆さんも交通安全に気を付けながら、身近な「気になる標識」を探してみてはいかがでしょうか。