安倍晋三元首相の銃撃事件を巡り、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)。
21日に行われた裁判員裁判で言い渡された判決は、検察側の求刑通り、無期懲役でした。
4年前に起きた銃撃事件について、2025年の10月から15回にわたって行われた裁判。
殺人などの罪に問われている山上徹也被告に対し、21日、奈良地裁が下した判決は無期懲役でした。
判決が言い渡された際、山上被告は首や頭を左右に振り、口元がこわばる様子が見られました。
裁判長は判決理由で「旧統一教会への複雑な感情が怒りに転じたことも理解不可能とは言えない」と、山上被告の人格形成に生い立ちが影響したことは否定できないと指摘する一方、「恨みを抱いても、殺人行為で生命を奪う意思決定には大きな飛躍がある。生い立ちが影響したとは認められない」としました。
また、裁判官とともに審理してきた3人の裁判員が21日午後に会見し、公判を通じて感じた山上被告への印象を「能力の高い人物だと思いました。その高い能力を犯罪という方向じゃなくて、もっと他の方向に生かせておればとすごく残念に思った」「妥協もできない人で『止まることができなかったのかな』っていうのを思いました」などと明かしました。
また、安倍元首相の妻・昭恵さんは、今回の判決について「突然の夫の死から長かった日々に、一つの区切りがついたと感じています。被告人は自分のしたことをきちんと正面から見つめ、私のかけがえのない家族である夫の命を奪い去った罪を償っていただきたいと思います」とコメントを発表しています。
一方、弁護側は「主張が認められなかったことは遺憾」とし、控訴するかについては「被告人と協議のうえ判断する」としています。