大学入学共通テストが終わり、本格的な受験シーズンに入りました。
2024年度は史上最高を記録した「大学への進学率」ですが、2026年度を境に大学は大きな問題に直面しそうです。
受験シーズンの幕開けとして今年も2日間の日程で行われた「大学入学共通テスト」、県内でも31の会場で約2万2000人の受験生が試験に臨みました。
◆受験生
「緊張しているんですけど、自分が勉強したことを出すしかないのでちょっとだけ楽しみです」
「英語が得意なので、しっかり英語を得点源にできるように頑張ります」
こうした大学進学の希望者は年々増加傾向にあります。
文科省によりますと、2024年度の進学率は統計史上最高の62.3%を記録しました。
大学にとっては“追い風”と思いきや、いま、ある大きな問題に直面しています。
『大学2026年問題』です。
これまで受験生となる18歳人口は減少傾向にありましたが、大学の進学率が伸びていたため、「進学者数」は増加を維持してきました。
しかし、少子化に歯止めがかからず、2026年度を境に大学進学者数は「減少に転じる」とみられています。
◆大学ジャーナリスト 石渡嶺司さん
「『2026年問題』で、これまで安泰だった大学も安泰ではなくなる。いわば“大学の戦国時代”に入っていく。今後10年で4年生大学は少なくとも50校、多ければ100校減る可能性がある」
福岡でも少子化の影響が表れています。
◆記者リポート
「西南女学院大学(北九州市)では短期大学の生徒の募集を2024年度の入学生を最後に停止しました」
「募集停止」の背景にあるのが、少子化による志願者の減少と4年制大学を選ぶ学生の増加です。
◆西南女学院大学 保健福祉学部長 稲木光晴 さん
「志願者数の減少、入学者数の減少で、とても厳しい状況だなという認識。(24年度は)100人に対して56名の入学者だった」
短期大学部で担っていた保育士の育成は、4年制大学の子ども家庭福祉コースが担います。
このコースでは幼稚園教諭の免許の取得も可能にするなど、他大学との『差別化』を図っていくとしています。
◆西南女学院大学 保健福祉学部長 稲木光晴 さん
「似たような資格を取らせる大学とかも近隣にできるなど、学生を奪い合うことが起こってくる非常に難しい局面。新しいことを打ち出していかないといけない」
生き残りをかけ、今後は“地域に根ざす大学”で差別化を図ることも模索中です。
◆西南女学院大学 保健福祉学部長 稲木光晴 さん
「本学の強みとしては地域に根ざしてきた伝統があるので、地域活性化などに結びつけたような教育がトータルとしてできたら」
存続をかけて受験生を取り合う“大学の戦国時代”の幕開けで、福岡の大学も新たな局面を迎えています。
短大に関しては、福岡市でも募集停止の波が押し寄せていて、ほかにも、純真短期大学と福岡女学院短大学部は2025年度で募集を停止しています。
さらに2027年度には、同じく福岡市の福岡工業大学・短期大学部が募集を停止するということです。