社長になりすましてメールを送り、現金を騙し取る“ニセ社長詐欺”が急増しています。どのような手口で大金を騙し取るのか?東海テレビ「ニュースONE」の安蒜豊三キャスターにも“ニセ社長”からのメールが届いていました。

■突然「LINEのグループ作って」社長からのメールは“偽物”

2026年の年明け早々、安蒜キャスターに1通のメールが届きました。差出人には所属する東海ラジオの社長の実名が記載されています。

メールには「後発案件対応のため、個人のLINEアカウントにて作業用グループを作成いただけますでしょうか」「QRコードが表示された画面のスクリーンショットをご送付ください」などと書かれています。

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安蒜キャスター:
「社長からのメールなので、何があったんだろう?ということでちょっとびっくりはしました。普段は何かあれば直接コンタクトをとってくるし、差出人のアドレスも全く違うし、怪しいなと」

その後も「今会社にいますか?」「受信したら返信してください」など、社長の名前を騙ったメールが次々と届きました。

安蒜キャスター:
「かなり広い範囲で、社員にも社長名でのメールが来ているようです。総務の担当者に聞いたんですけれども、特に被害はないと」

これは、社長になりすまし現金を振り込ませる「ニセ社長メール」です。詐欺の新たな手口として、急増しているのです。

社長と社員の信頼関係を悪用した「ニセ社長詐欺」。警察庁によりますと、2025年12月から約1カ月の間に少なくとも39件が確認されていて、被害総額はおよそ5億4000万円にのぼっていて、16日には新たに岐阜県多治見市の会社で、同様の手口で1億円を騙し取られていたことが明らかになりました。

■なぜ騙される?「ニセ社長詐欺」の手口は

安蒜キャスターに届いたニセ社長メールには「LINEアカウントでグループを作成」「私が参加するまで他メンバーの追加はお控えください」など、不審な内容が含まれていました。このメールから、どうやってカネを騙し取るのでしょうか?

まず「ニセ社長メール」の指示で、本物の社長と社員だけがいるLINEグループを作らせます。そこにニセの社長が入り、グループにいた本物の社長を退会させ、本物の社長のアカウントだと信じ込ませます。

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そして、このLINEグループで、口座残高などの情報を送らせたり、振込を指示するなどして、カネを騙し取るという手口なんです。

“ニセ社長詐欺”の被害を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?

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ITジャーナリストの三上洋さんによりますと、メールアドレスが本物かどうか、日本語が不自然ではないかをチェックしてほしいということですが、最近はこれだけでは見破れないケースが多いそうです。

一番の対策は「対面でやりとりすること」で、社長に電話をして確認したり、直接会って話をすることが大切だということです。

東海テレビ
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