真冬のJAFに密着。雪道での脱輪やバッテリー上がり、プラグかぶりまで。現場で見えた原因と正しい対処法、そして冬道運転で本当に大切な注意点を伝えます。

■真冬の脱輪トラブル

愛知と岐阜で真冬のJAFに密着。この時期は、1年の中でも出動要請が増えるといいます。

午前8時30分、岐阜県池田町から出動要請。岐阜市で10センチの積雪を観測したこの日、現場に向かうと脱輪して左に大きく傾いた車がありました。左前のタイヤが側溝に落ち、右後ろのタイヤは浮いた状態です。

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依頼した40代の男性:
「子どもを学校に送る途中に、対向を避けようとしたら、溝があることに気づかず落ちてしまった」

地元で慣れた道でしたが、雪で側溝が見えなかったようです。子どもは歩いて登校。男性は心配そうに車を見守ります。

隊員:
「アルミブリッジを敷いて、フックで引きます」

棒状のアルミ板をタイヤの下にかませ、土台を作ります。車にフックをかけ、慎重に引き上げます。

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隊員:
「ゆっくり引いてきますね。よし、ストップします。見てもらっていいですか」

車体の擦れやタイヤの向きを細かく確認しながら作業を進めます。

依頼者の父親:
「トラクターで引っ張ろうと思ったけど、これだけボディ擦っているので引っ張れないなと思って」

自己判断で引き上げると、さらなる損傷につながる恐れもあります。

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作業は15分で完了。

隊員:
「大きな曲がりもありませんが、足回りの点検と一緒に、塗装もしてもらってもいいと思います」
男性:
「雪の日は広い道だけを走ります。気をつけます」

雪で道路と側溝の境界が見えにくくなることが、脱輪の大きな原因です。

■「プラグかぶり」トラブル

午後1時45分、愛知県一宮市の住宅街へ。 80代の女性からの依頼です。

女性:
「昨日少し動かして、今朝になって、エンジンかけたらかからない」

前日までは動いていて、思い当たる節はないといいます。

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隊員が確認すると、セルは回るものの始動しません。原因は、「プラグかぶり」。エンジンはガソリンに火花を飛ばして燃焼させますが、寒い日に短時間だけ運転すると、ガソリンが十分に燃えきらず、点火プラグが濡れて火花が飛びにくくなります。

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隊員:
「冬場は一度エンジンをかけたら、しっかり暖気してから止めてください」

バッテリーを接続し、数分間エンジンを回すと無事に始動。

女性:
「よかった。本当にありがとうございました」

冬場は特に多いトラブルだといいます。

■室内灯消し忘れによるバッテリー上がり

冬場に急増するのがバッテリー上がり。2025年2月の出動理由の約4割を占めました。

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40代男性からの依頼。

男性:
「昨日は普通に動いたのに、今朝エンジンがかからない」

まずは、ボンネットをチェックします。

隊員:
「通常バッテリーの電圧は12ボルトですけど、今0.6ボルトしかない」

電圧を測ると0.6ボルト。原因は室内灯の消し忘れでした。

男性:
「昨日は代行で帰ってきて、支払いのときに点けたかも」

応急処置として5分ほど充電をして、作業完了。 最近は、スマートキーでリモート操作ができることから、車内を確認せずに、ロックしてしまう人が多く、ライトや室内灯の消し忘れによるバッテリー上がりが増えているといいます。

■真冬に増えるパンク

午後3時30分、愛知県一宮市へ。国道の路肩に車が。

左後ろのタイヤ側面に穴が開き、隊員は交換が必要と判断。タイヤ交換のために依頼者の馴染みのカーショップへ運ぶことになりました。

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隊員:
「路肩のゴミが雨や雪で中央に流れてきて、それを踏んでしまうケースが多い」

ゴミが雪や雨により浮いて、道路上に散乱しやすくなり、それを踏んでパンクするケースが多いといいます。さらに寒さでタイヤの空気圧が下がるのも、パンクの一因だと話します。JAFのパンク対応として、最近ではこんな選択肢も。

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隊員:
「貸し出しタイヤ。運び(レッカー)になってしまうと、お客様の拘束時間が長くなってしまうので」

最近は貸し出しタイヤサービスも増加。岐阜基地では15種類ほど用意し、レッカーより時間短縮につながるケースもあるといいます。

■鍵紛失など様々なトラブル

正午頃、岐阜市の住宅街へ。70代の男性が待っていました。

男性:
「鍵を家の中で紛失した。トイレで流してしまったかも」

車の鍵をなくしたため、ディーラーまで運んで欲しいという依頼です。スペアキーは持っていなかったのでしょうか。

男性:
「魚釣りに行って、落としてしまって。その後スペアキーを作らず1本でやってきた」

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途方に暮れてJAFを呼んだといいます。

四駆車のため慎重にレッカー移動。狭い道では斜めに吊り上げ、安全な場所で再調整するなど、状況に応じた対応が求められます。

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バッテリートラブルやパンク、脱輪などのトラブルで要請が増える、真冬のJAF。

隊員:
「雪は想像以上に滑ります。急発進、急ブレーキ、急ハンドルは避けてください」

真冬のJAFに同行して見えたのは、寒さが思わぬ事態を招く現実。そして、安易な自己判断をせず、プロの力を借りることの大切さでした。

東海テレビ
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