今から約70年前、ハンセン病患者とされた男性が『特別法廷』で裁かれ、死刑となった『菊池事件』をめぐり熊本地裁が裁判のやり直し、『再審』を認めるかどうかの決定を今月28日に出します。
これを前に15日は、弁護団や支援者らが再審開始を求める約1万人分の署名を地裁に提出しました。
【ハンセン病違憲国家賠償請求訴訟 全国原告団協議会 竪山 勲 会長】
「ハンセン病問題は終わらない。〈違憲〉の下で人が殺される。こんなことがあっていいでしょうか。司法が逃げてどうするのか。我が国の憲法を守らなくてどうするのか」
菊池事件は、ハンセン病患者とされた男性が、自身を「ハンセン病患者」と熊本県に通報した村役場の職員を逆恨みして殺害したなどとして1953年に死刑判決を受け、無実を訴え続けるも死刑が執行されたものです。
この事件をめぐっては、2020年に「特別法廷での審理は憲法違反」とする熊本地裁判決が確定。
翌年には遺族が再審請求していて、熊本地裁は今月28日午後2時に再審開始を認めるかどうかの決定を出します。
これを前に15日は、オンラインで集めた分もあわせて、9868人分の署名を地裁に提出。
これまでに出された署名は6万9917人分に上ります。
【菊池事件再審弁護団 国宗 直子 弁護士】
「2001年に判決が出た国賠訴訟のときから入所者から『菊池事件の再審をしたい』と聞いてきた。再審開始可否決定の通知を受け取る日が来たことについては
それなりの考えがある。冤罪であるという確信を持ってもらい、最終的な再審無罪まで持っていければ」
死刑が執行された事件で再審が認められれば日本では初めてのケースとなり、地裁の判断が注目されます。