住宅価格や家賃が高騰する中、東京都は子育て世帯を対象に賃料を相場より2割安く提供する「アフォーダブル住宅」事業を進めている。空き家をリフォームしてコストを抑える仕組みで、バリアフリー化や断熱性の向上など、安全性にも配慮している。都は早ければ2026年度にも約300戸の提供を予定しているという。

子育て世帯を対象に相場より2割安い家賃で提供

住宅価格の高騰が続く中「子育て世帯」を対象に、賃料が2割安になる新事業を東京都が進めている。

不動産情報サイト「アットホーム」の調べによると、2025年11月の東京23区の新築戸建て住宅の平均価格は8107万円。2021年の5643万円と比べ約44%も上昇している。

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住宅事情について聞いた。

都内在住(40代):
2025年に戸建てを買って、マンションの方が高くて。選ぶときに、やっぱり都心のマンションとか全然買えない値段で、郊外の方に。

都内在住(50代):
マンションすごい値上がりしてて「億」。億マンション増えているから。

木更津在住(30代):
みんな破産しちゃうよね。買えないよね。住めないなって感じ。無理でしょうね。

一方、ファミリー向け賃貸マンションの平均家賃も25万1446円で、こちらも2021年の19万558円と比べ約32%の上昇となっている。

30代:
高いと思う。高くなっている。家を建てようか検討している時でして、数年前よりすごく高くなってるのでびっくり。

住宅価格が高騰する中、全国の自治体では子育て世帯を対象に様々な補助が進められている。

中でも注目されているのが、東京都が進めている家賃2割安の「アフォータブル住宅」。
「アフォータブル」とは「手頃な・入手可能な」という意味だ。

東京都がファンドを通じてマンションや戸建てを購入し、「子育て世帯」や「ひとり親世帯」に向けて、相場より約2割安い家賃で提供する取り組みだ。

空き家リフォームで低価格を実現

築41年の空き家を子育て世帯向けにリフォームした物件の中を見せてもらった。

ヤモリ・藤澤正太郎代表:
こうやってなるべく段差がないようにすることによって、子育て世帯の入居者さんがいた時に、安全に暮らしていただけるよう工夫をしている。

1階の床はバリアフリーにリフォーム。キッチン・ダイニングも、床・壁紙・天井、すべてリフォーム。大きな窓は、遮熱・断熱性の高い二重ガラスに変更した。洗面所・浴室も、新たに追い炊き機能をつけた。

ヤモリ・藤澤正太郎代表:
元々古いタイルだったが、タイルだと冷たくてヒートショックが怖いので、保温性のあるシートに床を張り替えています。

急勾配の階段には、手すりを設置して安全性を確保した。2階もフルリフォームし、押し入れにはロールアップカーテンを取り付けた。

八王子市で築41年、72㎡、駐車場付きのこちらの物件の家賃は8万8000円。付近の相場は約10万円のため、約2割安だ。その理由を聞いた。

ヤモリ・藤澤正太郎代表:
手つかずの空き家をうまく活用して価格を抑えたリフォームをすることで、全体のコストを下げるので賃料を下げることができる。アフォーダブル住宅として提供するには市場価格の2割程度安い賃料を目指している。

アフォーダブル住宅のモデルの一つである「ネウボーノ菊川」は、入居者を未就学児らがいる家庭に限定。収納や安全面はもちろん、マンション内での託児サービスや子どもの遊び場など、子育て世帯に充実した設備がある。

都は早ければ2026年度にも、こうしたアフォーダブル住宅を約300戸提供する予定だ。
(「イット!」1月12日放送より)

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