プレスリリース配信元:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
「世界とつながる学び」で制作した教材・物資が、教室から現地の子どもたちへ届く
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、柏市内の小中学校(柏市立富勢東小学校・柏市立名戸ヶ谷小学校・柏市立柏の葉中学校)の児童生徒が「世界とつながる学び」探究の中で制作・準備した教材や物資を、2025年末にカンボジア(シェムリアップ州等)の避難民支援(教育・食料支援)で活用しました。糸電話や手作り玩具、地域ブランド米、クメール語学習教材など、“日本の教室で生まれた学び”が、現地の子どもたちの学びと安心につながっています。

柏の葉中学校の生徒が作成したクメール語の教科書が難民の少年に届く
2025年末、カンボジア国境地帯で深刻化した避難状況
2025年末、タイ・カンボジア国境地帯では軍事衝突が報じられ、両国で多数の死傷者と大規模避難が発生しました。報道によれば、少なくとも数十人が死亡し、数十万人規模が避難を余儀なくされたとされます。なかよし学園は、こうした“ニュースで知るだけでは遠い出来事”の現場に入り、教育支援と食料支援を同時に行うことで、避難下にある子どもたちの学習機会と心の回復を支えています。

バンテアイスレイにある難民キャンプ
バンテアイスレイにある難民キャンプ
柏市の3校が届けた「学びのかたち」
今回柏市の3校は、それぞれなかよし学園の「世界とつながる学び」講演会を聴き、「今、自分にできること」を学校の授業の中で考えました。先生も生徒も世界の難民支援という全く未知の状況に何をしていいかわからない状況。でも、これまで14年の実績と国際連合やWindsor城でも評価されているなかよし学園のアドバイスと現地運用によって、それぞれの学校で製作された教材はカンボジアの支援で活用されました。
富勢東小学校:カンボジアの同世代の子どもたちが遊べるようにと糸電話、ぶんぶんごま、工作教材など、手を動かして交流できる学習玩具を制作。避難所でも実施しやすい“遊び×学び”の教材として、現地の子どもたちの授業・交流に役立てました。
また、児童たちが栽培したさつまいもをなかよし学園が干し芋に加工。お腹を空かせている難民の方々への食糧支援として活用しました。

富勢東小児童が栽培した芋をなかよし学園が干し芋に。食糧難の難民支援に繋がった
児童が作成したおもちゃは難民の子どもたちの心を癒した
名戸ヶ谷小学校:小学生が栽培した地域ブランド米を、難民への食料支援(炊き出し等)に活用。食糧難でお腹を空かせている方々が集まっている難民キャンプで、自分たちの地域資源が国境を越えて“命を支える食”につながる経験をつくりました。

全国から集まったお米を難民支援に活用する
多くの難民を収容する寺院でおにぎりの炊き出しを行う

児童たちが作った折り紙は難民の子どもたちにプレゼントされた
柏の葉中学校:ICTを活用してクメール語テキストやポスター等を制作し、なかよし学園が現地の学習教材として活用。生徒たちは講演・ワークショップで世界の現状を学び、探究授業の中で「誰に・何を・どう届けるか」まで具体化する設計で、今回のカンボジア実装へつなげています。
これらはグローバル探究学習として、言語を「点数を取るための教科」から「世界の仲間とコミュニケーションを取るツール」に進化する取り組みモデルとなりました。

クメール語で書かれたポスターは子どもたちに
世界平和のポスターは地雷博物館に寄贈
「届けて終わり」ではない-CoRe Loopで探究を循環させる
なかよし学園の特徴は、支援を“寄付・配送”で終わらせず、つくる→届ける→現地で共創→学びを持ち帰る循環(CoRe Loop)として授業設計に組み込む点です。現地での子どもたちの反応(写真・手紙・動画・授業記録)は、参加校へフィードバックされ、次の教材改善や新たな探究テーマへと接続されます。こうして児童生徒は、「自分たちの学びが世界の誰かに届く」実感を得ながら、より深い課題設定と表現へ進んでいきます。
また名戸ヶ谷小学校の田植え実習のように、地域の方々の協力で成立する探究学習の場合、地域の方々にも「世界の難民支援に役立ったお米」としてシビックプライドを向上させる成功体験をなかよし学園は提供しています。

難民支援に活用され、地雷除去チームの食糧としても活用される名戸ヶ谷米

相手のことを思って作成した富勢東小の折り紙
実際に世界の誰かを喜ばせた富勢東小の折り紙
今後の展開
なかよし学園は、今回の現地活動の記録を整理し、柏市3校を含む参加校へ順次フィードバックを行います。あわせて、「地域資源(米・文化・教材)×探究×国際支援」を授業モデルとして再編集し、学校間・地域間で横展開可能な教材パッケージ化も進めていきます。
また、このような活動を単発のイベントで終わらせない「サステナブル型探究授業モデル」として、各学校に来年度に向けて更なる課題設定と今年度の実績を踏まえ進化した探究を提案していきます。

難民支援を行うAkiRaさんに名戸ヶ谷小が栽培したお米を手渡す

カンボジアの教室に貼られた柏の葉中学校生徒作成の教材。両国の生徒たちに「世界とつながる」体験を生み出した
代表メッセージ(なかよし学園プロジェクト 代表 中村雄一)
ニュースで見ていた戦禍や避難の現実が、子どもたちにとってはどうしても「遠い世界の出来事」に見えてしまうことがあります。けれども現地には、同じ年頃の子どもたちがいて、今日を生きるために必死に踏ん張っています。私たちはその事実を、同情や恐怖として終わらせたくありません。「自分にできることがある」と実感できる学びに変えたいのです。
今回、柏市の子どもたちが作った糸電話やぶんぶんごま、地域のお米、クメール語の教材は、単なる“支援物資”ではありません。教室で考え、手を動かし、誰かを想って形にした「学びの結晶」です。その結晶が海を越えて、避難先の子どもたちの授業になり、笑顔になり、明日を生きる力になっていきます。ここに、教育の本質があると私は思っています。
そして、なかよし学園は「届けて終わり」にはしません。現地で起きたこと、受け取った子どもたちの反応、心が動いた瞬間を、必ず日本の教室へ持ち帰ります。すると子どもたちは、次の問いを持ち始めます。「あの子たちは、どんな歴史の中で生きているのだろう」「なぜ避難しなければならないのだろう」「自分の次の一手は何だろう」。この循環こそが、CoRe Loopであり、“願う平和”を“行動する平和”へ変えていく道だと確信しています。
柏の子どもたちの一歩は小さく見えるかもしれません。ですが、戦禍の只中で不安を抱える子どもたちにとっては、確かな希望です。これからも私たちは、地域の学びを世界の現場へつなぎ、世界の現実を日本の学びへ還しながら、子どもたちと一緒に平和の架け橋をかけ続けてまいります。

難民キャンプの人々に笑顔と希望をもたらした柏市の小中学校。これからの活動が楽しみだ
団体概要
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
代表者:理事長 中村 雄一
所在地:千葉県松戸市
活動内容:世界10カ国の紛争地・貧困地域での教育支援/日本全国の学校と海外をつなぐ「世界とつながる学び」プロジェクト運営/現地パートナーと連携した人道・教育支援 ほか
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
広報担当:中村 里英
E-mail:peace.office@nakayoshigakuen.org
URL:http://www.nakayoshigakuen.net/npo/
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