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プレスリリース配信元:株式会社帝国データバンク

「カレーライス物価指数(2026年基準改定)」調査―2025年11月分




株式会社帝国データバンクは、食卓への影響度を示す「カレーライス物価指数」を独自に試算した。

SUMMARY
2025年11月のカレーライス物価平均は1食365円(前年同月320円)となった。
コメ、野菜類、各種原材料の価格上昇を背景に前年同月からは+45円と51カ月連続で
上昇(値上がり)した。
今後のカレーライス物価は、12月に低下が予想されるものの、コメ価格の高騰などを背景に
今冬にかけて過去最高値圏の水準で推移することが見込まれる。

[注]カレーライス物価:カレーライスで使用する原材料や、調理にかかる水道光熱費などを独自に試算した指数。
ビーフカレー・ポークカレー・チキンカレー・シーフードカレー・野菜カレーの5メニュー平均値
各種価格データは「小売物価統計調査(総務省)」のうち各都市平均値(全国平均)を参照。調理シーンは「6食分(市販のカレールー1/2パック)をまとめて調理した」ものとした
カレーライス物価指数:各月のカレーライス物価を基に、2020年平均=100とした価格推移

2025年11月のカレーライス物価:
1食平均365円 / 過去最高値を更新 「第二次カレーショック」
カレーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した「カレーライス物価(平均、2026年基準改定)」は、2025年11月時点で1食あたり平均365円となった。1年前の2024年11月(320円)からは+45円・14.1%増と、前年同月比51カ月連続でプラス、14カ月連続で2ケタを超える大幅な上昇が続いた。4カ月連続で前の月を上回り、値上げ幅は2カ月連続で拡大、2015年以降で過去最高値を更新した。カレーライス物価は再び大幅な上昇局面へと転じ、2025年夏に続く「第二次カレーショック」の兆しがみられる。



カレーライス物価を各メニュー別にみると、「ビーフカレー(総合)」が472円で最も高く、「国産ビーフカレー」(597円)、「輸入ビーフカレー」(348円)とともに、牛肉のほかタマネギなど野菜類の価格高騰が押し上げた。1食あたり500円台となったのは、国産ビーフカレーのほか、単価の高い素材が多い「シーフードカレー」(532円)の2メニューのみ。最も費用が安いのは「チキンカレー」(226円)だった。

前年同月からの値上げ率を各メニュー別にみると、最も大きいのは「輸入ポークカレー」(240円)で、前年から20.6%値上がりし、全6メニューの中で唯一上昇率が20%を超えた。米国産の価格上昇に加え、欧州産ではアフリカ豚熱などの影響で豚肉の価格上昇が続いたことで、全メニューのなかで特に価格上昇が目立った。「チキンカレー」は18.9%上昇し、円安による飼料価格の高騰、鳥インフルエンザの影響による鶏肉価格の値上げが響いた。反対に、最も値上がり幅が抑制されているのは「国産ビーフカレー」で、+10.6%と全メニューのなかで最も上昇幅が小さかった。「シーフードカレー」(+11.3%)も他の食材に比べて変動が小さく、単価は高いものの相対的な「お買得感」が強まったメニューとなった。

各メニューのカレーライス物価平均を基に、2020年平均を基準(100)とした独自算出の「カレーライス物価指数」をみると、2025年11月の指数は142.6だった。指数ベースで140台に到達したのは、2015年以降で初めて。カレーライス物価指数のうち、メニュー別で2020年平均から5割以上上昇したのは、「輸入ビーフカレー」(156.8)、「輸入ポークカレー」(153.8)、「野菜カレー」(151.3)の3メニュ―で、円安や天候不順などの影響のあった材料を多く使用したメニューで値上がりが目立った。
今後の見通し:2025年12月=363円台/1食予想
「第二次カレーショック」続く見通し
全国の物価の先行指標となる東京都区部の物価動向を基に予想した2025年12月のカレーライス物価は1食あたり平均363円台に低下する見通しとなった。前年同月に比べると52カ月連続でプラスとなるものの、前月比では6カ月ぶりの低下となる。なお、12月予測分を含めた2025年のカレーライス物価年間平均は348円/1食となり、2024年(301円)を47円・15%前後上回るとみられる。

コシヒカリのほか他の単一銘柄米でも店頭価格で精米5キログラムあたり5000円を超えており、カレーライス物価のうち約4割を占めるごはん(ライス)価格が大幅に押し上げる要因となっている。また、カレー具材では基本となる野菜3種(ニンジン・ジャガイモ・タマネギ)も、引き続き高温少雨や日照不足の影響を受けて高値圏で推移する見通しとなっているほか、牛肉・豚肉でも輸入品を中心に値上がりが続き、関連するカレーメニューでは今後も値上がりが続くとみられる。今冬にかけて安定した出荷量が見込まれる、ブロッコリーなどが具材となる「野菜カレー」は値下がりが期待できるほか、1食200円台前半で安定的に推移する「チキンカレー」など相対的に割安なメニューもみられるものの、全体ではコメ価格高騰を背景に過去最高値圏の水準で推移することが予想され、2025年5月ごろの水準を超える「第二次カレーショック」が本格化することも考えられる。

【お知らせ】2025年11月分調査より、調査基準および集計内容等を改定いたします。

カレーライス物価は、日常生活における物価の変動を代表的な食卓メニューの値段(コスト)に可視化した指標として、2024年7月より時系列的に測定を行い、以後毎月の数値データを公表しています。
 現在、コメ価格の高騰をはじめ物価高の影響が深刻化し、節約志向が強まっています。食卓においても、従前の採用基準だった輸入牛肉にとどまらず、割安な豚・鶏肉、ヴィーガン・健康志向の野菜カレーなどメニュー・素材の多様化が進み、これらを反映した物価動向の要望もいただいております。

こうした状況を鑑み、食卓の実態により即した物価指標として、対象品目ならびにメニュー内容・分量を見直した「カレーライス物価(2026年基準改定値)」を定めました。

なお、旧基準からの変更箇所等については当社HPの資料をご確認ください。

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