2020年7月豪雨で入所者14人が亡くなった球磨村の特別養護老人ホーム『千寿園』と村に対し、犠牲となった女性1人の遺族が提訴しました。遺族は『千寿園』の避難誘導や球磨村の避難指示の出し方に過失があったとして損害賠償を求めています。
訴えを起こしたのは、当時、球磨村の特別養護老人ホーム『千寿園』に入所していて2020年7月の豪雨災害で犠牲となった女性の遺族です。
訴状によりますと、女性は球磨川の氾濫により屋内が浸水したにもかかわらず、車イスに乗ったまま2階に上げてもらえず、水に流されて死亡。
遺族は、『千寿園』の避難誘導や球磨村の避難指示の出し方に過失があったとしてそれぞれ1500万円、合わせて3000万円の損害賠償を求めています。
TKUの取材に『千寿園』と球磨村は「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」としています。
また、2020年7月の豪雨災害をめぐっては、人吉市で車ごと流され死亡した夫婦の遺族も、熊本県が行った堤防整備に不備があったことや人吉市が避難指示を出さなかったことに過失があったとして県や市に対し、計3640万円余りの損害賠償を求める裁判を起こしました。
これに対し、県は「訴状の内容を確認した上で適切に対応する」とコメント、人吉市は「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」としています。