浜岡原発の再稼働に向けた新規制基準適合審査をめぐり、中部電力が原子力規制委員会に対する説明とは異なる方法で地震動を意図的に“過小評価”していた問題で、静岡県の鈴木康友 知事は1月7日、「信頼性を失わせる大変遺憾な出来事」と失望感をあらわにしました。

御前崎市にある中部電力・浜岡原子力発電所3号機と4号機は現在、再稼働に向けて原子力規制委員会による新規制基準適合審査を受けています。

こうした中、中部電力は1月5日、基準地震動の策定に関して原子力規制委員会に対する説明とは異なる方法で、地震動を意図的に“過小評価”していた疑いがあることを明らかにしました。

中部電力によると、以前、社内で問題視する声が挙がったものの、その後も不正行為が続いていたということです。

一方で、社内で告発があった際の対応や不正報告をなぜ継続したのかについては確認できておらず、第三者委員会による調査に委ねる考えを示しています。

今回の事案を受けて、中部電力は「審査に重大な影響を及ぼすおそれがあるとともに、地域の皆様をはじめとするステークホルダーの皆さまからの当社原子力事業に対する信頼を失墜させ、同事業の根幹を揺るがしかねない事案であると極めて深刻に受け止めております」とコメントしています。

浜岡原発が立地する静岡県の鈴木康友 知事は1月7日取材に応じ、今回の事態について「信頼性を失わせる大変遺憾な出来事。第三者委を設置して真相究明を図るということなので、原因究明と今後の対応についての報告を求めたい。国に対しては事業者を指導・監督するよう求めたい」と話した上で、今後の新規制基準適合審査に関しては「審査の前提が崩れたということなので、これからの(原子力)規制委員会の対応になると思うが推移を見守りたい」と述べました。

この問題をめぐっては1月7日に開かれた原子力規制委員会で厳しい意見が相次ぎ、山中委員長が「審査を止めるということで異論は無いかと思う」と口にするなど、浜岡原発3号機・4号機の再稼働に向けた審査は白紙になる可能性が高くなっています。

テレビ静岡
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