菊池市北部にあるやまあいの集落に江戸時代から伝わる正月行事『穴川夜神楽』が5日夜、奉納されました。御利益があるとされる『御幣』をめぐり、ことしも鬼神と見物人が激しい攻防を繰り広げました。

【保存会 緒方 元一会長】
「太鼓と笛の音がこの1月5日に流れるのが一番、古里っぽい」

菊池市の北部、大分との県境近くにある穴川地区。

20軒ほどが暮らす山あいの小さな集落に江戸時代から伝わる正月行事があります。

『穴川夜神楽』です。

毎年1月5日に五穀豊穣や無病息災を願って集落内の菅原神社で奉納されています。

5日夜、拝殿では地元の住民や集落の出身者でつくる高校生から70代までの保存会のメンバーが紺の狩衣をまとって10の舞を奉納しました。

【保存会(最年少)緒方 竜輝さん(17)】
「子供のころから憧れていて、自分がその立場になることができてうれしい。年齢的に(今後)舞うことができなくなる人が出てくるので、若手で支えていけたらと思っている」

そして最後の舞。恐ろしい形相の鬼神が姿を現すと境内の雰囲気が一変します。

鬼神が手に持つ竹の先につけられた『御幣』には無病息災の御利益があるといわれ、それを手に入れようとする見物人と鬼神との間で激しい攻防が繰り広げられました。

【参加者】
「毎年、挑戦しているが、今年も健康第一で過ごせる一年になれば」

【参加者】
「頭が痛かった、打たれたから。ことし、うまくいくことを願っている」

厳かな舞と鬼神との攻防で一年の無病息災を願う山里の夜神楽。これからも里人たちの手によって守り継がれていきます。

テレビ熊本
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