国境地帯での軍事衝突が激化していたタイとカンボジアの国防相会談が27日行われ、両国の政府は即時停戦に合意したと発表しました。
タイとカンボジアの国防相は27日、軍事衝突が続く国境地帯で会談し、両国が現地時間の27日正午（日本時間午後2時）から双方の攻撃を停止することで合意したとする共同声明を発表しました。
声明では、民間人や軍事目標を含むあらゆる攻撃を停止するとしています。
また、停戦が72時間継続すればタイ側で拘束されているカンボジア兵18人を解放することや、国境地帯で軍の移動や増強を禁止し、両国が協力して地雷の撤去を進めることなどが盛り込まれています。
国境地帯では今年7月に軍事衝突が発生し、10月にはアメリカのトランプ大統領らの仲介で和平合意を結びましたが、今月に入り再び衝突が拡大しました。
これまでに双方で民間人を含む50人以上が死亡し、70万人以上が避難を余儀なくされています。
停戦合意で緊張の緩和が期待されますが、現地では合意直前まで激しい衝突が続いていて、停戦が持続するかが今後の焦点です。
